「海外駐在いいなぁ、フランスに住むなんて憧れるわ~」
日本にいる友人たちから、何度言われたか分かりません。
世間一般的に、海外駐在とは他人に羨ましいと思われる経験だと言えるでしょう。
また、フランスは日本人にとって、おしゃれで華やかなイメージがありますよね。
前回の記事では、フランスに駐在帯同してきて良かったことをいくつかご紹介しました。
ただ実際にフランスに住んでみると、嫌なこと、悪いこと、大変なことが色々あるんです。
今回は、フランス駐在妻あるある?ということで、私がフランスに駐在帯同して感じた大変なことを5つご紹介します!
01. 何をするにも言葉の壁にぶち当たる
当然ですが、フランスではフランス語が話されています。
パリのような大都市は観光客が多いので、レストランやお店などでは比較的英語も通じますが、
私の住んでいるクレルモン=フェランという地方都市では、英語はほとんど通じません。
よって何をするにもフランス語でのコミュニケーションが必要になります。
買い物をするのにも、レストランで食事をするのにも、日本へ荷物を送るのにも、
仕事を探すにも、子供の保育園やベビーシッターを探すのにも、
大家さんに何か頼むのにも、趣味を始めるのにも、、、、
とにかくフランス語がないとお話になりません!
また正直な話、フランス語が話せないと、フランス人の友達はそうそう作れません。
言葉が分からないストレスによる、精神的なダメージは思っていた以上に大きいです。
02. キャリアが途絶える
私は、夫のフランス駐在に帯同にあたり、日本で働いていた会社を退職しました。
本当は、帰国後にまた同じ会社で働きたいと休職を希望したのですが、残念ながら希望はかないませんでした。
また、こちらに来てから仕事を探していますが、なかなか希望する仕事が見つからず、
現在、私のキャリアにはブランクができてしまっています。
日本に帰ったときに仕事が見つからなかったらどうしよう?と、悲観的になることもありますが
近頃、日本の友人達から
「日本はいま、人手不足で困っている企業が多いよ~」という話を聞いて、
もしかしたら、そんなに心配する必要はないのかも?と思い始めています。
03. ストライキやデモが多い
フランスに来る前から噂に聞いてはいましたが、
この国はとにかくストライキやデモが多くて、びっくりしました。
飛行機、電車やバスの公共の交通機関が、ストライキで今日は全滅なんてこともあります。
2018年から始まった「黄色いベスト運動」というデモがピークだったときには、
デモ隊によって道路が封鎖され、私たちもひどい渋滞に巻き込まれたり、
街中で、暴徒と化したデモ参加者が破壊行為を行っているの目撃し、怖い思いをすることもありました。
日本人の私は、「なんて迷惑な!」と一人で怒り心頭していますが、
フランスでは、デモやストライキをすることが憲法で認められているらしく、
私の周りのフランス人は、困ったね~と言いながらも慣れたもんという風情です。
04. 日本から本当に遠い
同じ海外駐在でも、中国やアジア諸国であればよかったな~と思う瞬間が、やはり日本との距離を実感するときです。
どんなに急いで帰っても、実家のある東京へは飛行機で14時間半かかります。
特に、私は母が病気持ちで入退院を繰り返しているので、
いざというときに側にいてあげられない罪悪感と心配の気持ちは、いつも私の心から消えることはありません。
孫の成長過程を近くで見せてあげられないことも、申し訳ないなと思っているので、
頻繁にビデオ通話をしたり、娘の写真を毎月アルバムにして実家に送ったりしています。
05. 消費税20%で物価が高く感じる
2019年10月から日本の消費税が、8%から10%へ増税となりましたが、
フランスの消費税はさらにその倍、20%です!
定価が日本よりも安いものであっても、消費税が高いので、物価が高いと感じることが多いです。
夫の会社からは、給与以外に各種手当をもらっているので、貯金を増やすチャンスと思っていましたが、
他国と比べると、フランス駐在はあまりお金が溜まらない印象を持っています。
おわりに
今回は、フランス駐在に帯同して大変なことを5つご紹介しましたが、
フランス駐在には、悪いことを上回る良いことがたくさんあります!
この世にユートピアは存在しないと思うので、
住めば都と思って、駐在を楽しもうとする心持ちが大切なのではないかと思います。
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