以前、上海でお手伝いさん(アイさん)を雇う話を書きました。
以前の記事は、こちら↓
では、アイさんを雇いたいと思った時、どのようなことに注意して選んだらいいか最初は分からないと思います。
私が駐妻さんから聞いた話や、実際に経験して感じた、アイさんを選ぶ時のポイントをまとめてみました。
少し偏った表現になっていますが、あくまでも個人的な考えです。
1、あまり高齢なアイさんでない方がいいです
本帰国2年後に再会しました。
子供を看てくれる。それに特化した仕事なら、子育て経験のある高齢のアイさんでも問題ないのですが、お掃除などの家事全般となるとあまり高齢な方は、お薦めしません。
なぜなら、体力に限界があるからです。
家事全般と言ってもそんなに重い物を持つような仕事は、さほどありませんが、掛け持ちをされているなら、疲れも出ます。また1日の労働時間が長いのも然りです。
私のママ友のアイさんは、60代の方だったのですが、掃除をする途中に椅子に座って休憩することが多かったと言っていました。
雇うならテキパキと行動してくれるに越したことはないですし、選べるのであれば、若い方を選ぶことをお薦めします。
2、上海人よりは地方の人の方がよい
中国はとても広いので、住んでいる省によって人々の気質が若干違ったりします。
よく言われるのは、上海人の女性は、プライドが高い。ということです。
都会育ちという事もありますが、結婚しても男性がご飯を作ることは当たり前なんです。つきあっている時に荷物は、男性が持つもの。と思っています。
そんな上海人を雇うと、仕事にも影響が出てきます。時給を上げてくれだの、その仕事はしたくない。だの・・・基本的に地方の人より上海人の方が時給が高いとも言われています。もし選べるなら地方の人の方が素直な人が多いので、出身地を聞くのもポイントです。
私のアイさんは安徽省の人で当時時給12元でしたが、ママ友のアイさんは上海人で、時給20元でした。現在アイさんの時給も物価と同時に上がり時給20元以上と聞きました。となると上海人ならもっと高いのでは?と思います。
3、小さいお子さんのいるアイさんでない方がいい
これは、日本でも一緒ですが、小さいお子さんがいると、お子さんの病気や都合で休まれることが増えるということです。
ほとんどの場合、お子さんを実家に預けて地方から出稼ぎで上海に来ているアイさんが多いです。
小さいお子さんがいるということは若い方が多いので、若いアイさんという点では問題ないのですが、お子さんを理由に田舎に帰るアイさんも多いです。
「今、アイさんの子供が病気で田舎に帰ってていないのよね~いつ帰ってくるか不明で、次に雇う人を探そうか迷ってて・・・」このような状態が続き、仕事放棄されるアイさんもいらっしゃいます。
また次のアイさんを見つけるとなると大変です。アイさんのお子さんの年齢を聞いておくのもポイントだと思います。
4、掛け持ちしているか
これは、残業をお願いする時に関係するのですが、午前だけ雇うとなると、午後掛け持ちされている場合、残業は頼めませんよね。
アイさんも掛け持ちで働く場合、通勤の利便性も考えていると思います。
掛け持ちの家が知っている駐妻さんだと情報を共有できるので、とても便利です。もし何かあった時は、情報交換できます。私のママ友は3人でアイさんをシェアしていましたが、仕事をちゃんとしない。という理由で、3人でそのアイさんをクビにした事があります。
5、アイさんの自宅から駐妻宅まで近いか
アイさんの自宅から近い方が、アイさんにとっても雇う側にとってもメリットは大きいと思います。もしくは、掛け持ち宅から我が家に来てもらう場合、近い方がアイさんにとっても都合がいいと思います。
通常、アイさんに支払う給与に交通費は出さないですし、電動バイクで来るアイさんなら、充電が持つ距離でないと移動できません。
ある時、ちょっと遠いスーパーに買い物をお願いした所、帰りの充電がなくなるからそのスーパーには行けない。と言われたことがあります。
日本は電動バイクはまだ普及していませんが、中国の電動バイク、丸1日充電してもそれほど距離は走れないようです。
6、日本人駐妻宅で働いたことがあるか
これ、すごく大事です!日本人ならではのこだわりが分かっているアイさんが一番扱いやすい。
- 部屋では靴は脱いで生活する。
- 下着は、外から見えないように干す。
- 台拭きと布巾は違うもの。
- 時間は守る。
- 子供が外から帰って来たら手洗いうがいをさせる。など
西洋人や中国人の家で働くよりは、日本人の家で働く方がルールが細かいのかもしれません。
挨拶程度でも多少の日本語が分かるアイさんなら、安心です。
アイさんが教えてくれた一人っ子政策の真実とは?
私がアイさんを雇っていた時、最初は、中国語が分からず、言いたいことが言えず苦労しました。アイさんも必要以上にしゃべる人ではなかったです。
ところが、アイさんと話すことこそが、会話の上達、聞き取ることの上達に繋がると考えました。アイさんも話して通じない時は、紙や携帯で漢字を書いて見せてくれるので、私も電子辞書で調べるようになりました。
ある時、お腹の調子が悪い。と言って来た時がありました。下痢なのか、それとも生理痛なのか心配なり、日本から持って来たカイロをあげました。
でもアイさんが、多分どっちも違うと思う。下腹部が痛い。と言ったので、なんの病気だろう?と考えていると、アイさんが、
「避孕环、劣化」と紙に書いたので、
すかさず、辞書で調べてみると、
『避妊リング、劣化。えっ?どういうこと?』
アイさんは、「あなたも入れてるか?」と聞いてきました。
私は思わず身振り手振りで、入れてない!そして『日本人は、風俗の人だけ。』と単語を辞書で調べて説明。
するとアイさんは、「一人っ子政策で、一人目を生んだ後、強制的に病院で入れられた。」と・・・( ゚Д゚)
話があまりにも衝撃的で、色々聞いて行くと、
アイさんの住む田舎の病院では、当時、強制的だった。でも上海市は選択できた。アイさんの世代(今の40代後半以降)は皆入れている。田舎だから、避妊リング自体も粗悪品。長年入れているから劣化して、癒着して時々痛くなる。診察に行きたいが上海市は医療費が高いし、手術するには費用が高すぎる。田舎の医者は手術の技術が心配。今は仕方がない。
ということだったようです。
日本人女性には馴染みのない避妊リングは、中国では昔から当たり前のように使われていて、しかも一人っ子政策の為に強制的だったなんて、かなりショックな話でした。
罰金を払ってでも二人目を生んだ中国人も知っているので、地域によって違うと思いますが、中国って掘って行けば行くほど深いなぁと思います。
ちなみに今は一人っ子政策は解除され、二人目を生むことが可能となっています。
最終的にアイさんを決めるポイントとは?
今回書いた1~6までのポイントは、あくまでも理想の条件です。全て揃った人材を見つけるのも大変です。
雇ってみないと分からないこともありますが、波長が合う。とか人柄も重視するべきポイントだと思います。
覚えておくと便利な一言中国語
「你的家乡在哪里?」「nǐ de jiā xiāng zài nǎ lǐ?」
「ニィダジャァシャンザイナーリ?」
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