上海赴任になった駐妻さん、布団はどのように調達されたでしょうか?
日本から一式船便で持って来た方、最低限の分だけ持って来た方、様々だと思います。我が家は、自宅を空き家にしていたので、家具家財はそのまま置いて行き、布団は、一時帰国で使う分だけ残し、必要な分だけ船便で送りました。足りない分は、現地で調達しようと考えていました。
そんな我が家がシルク布団を作ることになったいきさつ、オーダーの仕方をご紹介します。
中国の布団事情
まず中国って床に布団敷いて寝るのが一般的なのか、ベッドなのかも知らないまま、駐在前の物件探しに行きました。ほぼ100%ベッドでした。というのも中国は今でも靴のまま部屋で生活をしている人もいて、日本のように畳に寝るような、床に寝る考えはほとんどないそうです。意外にも西洋式なんですよ。
そして、ベッドにマットレスは備え付けてあるため、駐在員さんは、枕、掛け布団、毛布、シーツさえあれば寝ることができます。
我が家が住んでいたマンションは、主寝室にキングサイズのベッド、子供部屋に2段ベッドがありました。日本よりはるかに大きいベッドなので、シーツは現地で調達しました。
2段ベッド用掛け布団を買いにカルフールに行きました。
私はてっきりカルフールで羽毛布団が買えるものと思っていたのですが、ほとんど売っていなく、あるのは、木綿の布団ばかり。なんだか昭和っぽいなぁと思いながら、とりあえず、女の子柄の掛け布団を購入しました。
あと、毛布も見ましたが、日本にあるような2枚合わせの分厚い毛布は、こちらでは見かけないです。薄手の毛布がほとんどなので、お持ちの方はぜひ船便に入れておくといいですよ。我が家は、日本から持って来て冬場とても重宝しました。
その後、駐妻さんとたまたま布団の話になって、中国の布団は、木綿だから、冬は寒いし、叩けばホコリも舞い上がるから、ハウスダストなどのアレルギーも気になるし、どうせ買うならシルク布団お薦めよ~とお聞きしました。
シルク布団もカルフールで売っているのは見かけましたが、お値段もお高く、どのようにいいのかピンと来なかったです。
そして、既製品を買うより、オーダーで作った方が断然安いよ。なんなら一緒に作りに行かない?と・・・
ちょうど本帰国される方がいて、駐在記念に1枚オーダーして船便に乗せるとのことでした。中国語もバッチリのベテランママと一緒なら安心です。
せっかく中国にいるのだから、1枚ぐらい作ってみてもいいかなと思って、作りに行くことになりました。
曹安軽紡市場へ
実は、上海の西側に蘇州という有名な都市があり、ここの特産品にシルク製品があります。軽紡市場も上海の北西部に位置する所にあります。
場所 上海市曹安路1618号
地下鉄13号線豊庄駅又は地下鉄11号線真如駅からタクシーになりますが、
駅周辺は何もないし、皆で最初からタクシーで行った方が便利だと思います。
私達は、ママ友4人だったので、タクシーより車をチャーターした方が、帰りタクシーを呼ぶ時間のロスをなくせる&周辺食べる所がないので、車内でランチ代わりの軽食をすることができる。と先輩ママにアドバイスをもらい、いつも空港に向かう時や人数の多い時に利用するおなじみの運転手のバンをチャーターしました。4人で割って1人25元(当時のレートで312円)
朝9時幼稚園に子供達を送った後、チャーター車が来て早速出発!
だいたい20分ほどで到着。
「上海軽紡市場」と書かれているビルに入ります。
館内は、布団だけでなく、毛布やシーツ、布団カバー、カーテン、タオルなど日用品の店がたくさん入っています。
布団のお店は何軒もあるので、どのお店がいいか迷います。
一番奥にシルク布団のお店を見つけました。
シルク布団のオーダーの仕方
シルク布団って外側がシルクなのかと思っていたら、中も全てシルクだそうで、こちらは、シルク100%の布団の原型です。
中に入れるシルクにもグレードがあり、シルクの量やシングルかダブルなどのサイズで料金が変わります。
我が家は、店員さんのお薦めのグレードで、シングルの春夏用を注文。
お店にいた、色々しゃべってくるおじさんが店長なのかと思いきや、お客さんだった・・・
このお客さんが注文した布団を作っているところを見学させて頂きました。
中のシルクを均等に伸ばし、広げていきます。
ガーゼのようなカバーを覆い、手縫いでざっくり縫っていきます。
何か所も糸を通し、シルクが偏らないように仕上げます。
すごくシンプルなやり方なんだな~と感じました。
他にも先客がいたので、しばらくお店を離れ、館内をブラブラしました。
私は、子供用のベッドマットが固いので、マットの上に敷く厚手のマットカバーを購入しました。
他にも金物屋さん、刺繍屋さん、色んな雑貨が売っていました。
チープな物が売っていて見ているだけでも楽しいです。
お店に戻って、お客さんがいなかったので、早速注文!
春夏用 3.5斤(1750g) シングルサイズ 330元(当時のレートで4125円)
今は上海の物価も上がっているので、もっとお高くなっているのでは?と思います。
今日中に完成するのは難しいということだったので、完成品は、配達していただくことになりました。前金100元(当時のレートで1250円)払いました。
その後、2階に行くと、靴屋さん、子供服、婦人服などがありました。
靴屋さんの陳列の仕方が面白い!なぜか隣にウルトラマンが?!
幼稚園のお迎えの時間があるので、14時30分にチャーター車に戻りました。
布団市場周辺は、
大きなビルが立ち並び、カーテンや家具の市場や、
靴市場もあり、時間があったらまたこの辺りを1日かけて行ってみたいなと思いました。
お腹ペコペコで車の中で、持参したおにぎりやサンドイッチをサクっと食べて、ランチを済ませながら帰りました。
受取り時に思わぬ事態が・・・
配達希望日を、アイさんがいる日、時間帯にお願いしたものの、先に届くはずのママ友の家にすら届いていない!!
大丈夫かなーと心配になり、ママ友が電話を掛けてみても繋がらないらしく・・・
すると、1日遅れて「今日持って行く」と連絡がありました。
原因は、雨続きだったから、布団が湿気るから配達をためらってたとのこと。それだったらちゃんと連絡するのが常識じゃない?
こういういい加減な所が日本と違うなぁと思います。
ようやく届けに来たと思ったら、今度は値段が言ってたのと違う。
シルクを500g多く入れたらしい。
そんな勝手なこと言われても、封筒に入れて用意していた分しか持ってないので、追加分は払わず。
すると今度は、布団が入ってる袋代が別途30元いる。と・・・
もう後出しばかりで、なんだか騙された気分になりましたが、とりあえず、ちゃんと持って来てくれたので、
30元だけは別途支払いました。配達代と思えば許せる額だったので(^-^;
やはりお店で目の前で作ってもらって、その場で支払うのが無難なのかもしれません。
この店は果たしていい店だったのか分かりませんが、シルク布団のお店は館内にたくさんあるので、お値段交渉、お店の人の人柄など吟味して選んだ方がいいです。
しっとりした感触で適度な重みがあります。
早速使ってみると、布団と体が密着する感じ。
シルクには、吸湿性、放湿性があるので、体温調節がしやすいようです。
空港の中で売っているシルク布団をチェックしてみると倍以上のお値段がついていたので、最終的には、作ってよかったです。中身のグレードが違うのかもしれませんが・・・
布団市場は、少し遠方ですが、中国ならではのシルク布団、ぜひ作ってみてください。
覚えておくと便利な一言中国語
「我要单人的真丝被子」
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