「お店で商品を壊した時どうなる?」めったにないことかと思いますが、
例えば食器やガラス製品を誤って割ってしまった時、どうなりますか?
今回は、上海で実際に起こった話をしたいと思います。
花市場で起こった出来事
クリスマスも近い寒い日に、私は、ママ友と一緒に花市場に行きました。
この市場の中にかわいい雑貨屋さんがあり、そこでクリスマスツリーのオーナメントを買おうと見ていました。
所狭しと飾ってあるオーナメントがキレイでどれにしようか迷っていると、
「ガチャーン!!」
何か物が割れたような音がして、行ってみると、
ママ友の足下にあったオーナメントがコートの裾か何かが当たって、割れてしまったのです。
「えーどうしよー」とママ友が言っていて私もこういう時は、どうしたらいいか分からなかったので、中国語の先生に電話しました。
「先生、友達がお店の商品を割ってしまったのですが、どうなりますか?お店の人にわざとじゃないことを説明してほしいのですが・・・」
『あー中国ではね、お店の商品を割ってしまったら、全て弁償なのよ。一応言ってみるけどね、多分払わないといけないと思うよ。』
お店の人がやって来て、先生から電話越しに説明してもらいました。
先生も一生懸命言ってくれたのですが、
結果は、ダメでした。
ママ友は、素直に商品代金を支払っていました。(1500円くらいの商品でした。)
気の毒だなぁと思いながら、自分も気をつけようと思いました。
その後の中国語教室で聞いた話
この出来事の後の授業で、先生から聞いた話では、
日本は、商品を万が一壊しても、商品に保険を掛けていたりするので、大抵の場合は、弁償しなくてもいいことが多いけど、中国は、そういう保険がなかったり、あっても掛けてなかったりで、壊した人が弁償しないといけない。ということのようです。
ある生徒さん(日本人駐妻さん)の話では、家族でお茶屋さんに行って商品を見ている時に、誤って子供が急須のフタを割ってしまったそうです。その時にやはり自分達では対応できないと先生のところに電話がかかって来て、近くだったので、先生はお店に行って一緒に交渉してみましたが、高級茶器だっただけに、子供がやったことだからと少し負けてくれないかと交渉してみたものの、店側も一向に折れず、フタがなければ使い物にならない。商品にならない。全額払えと強気。最終的には、数万円を支払うハメになったとか。。。決して笑えない話ですよね。
そして我が家もやってしまいました・・・
このような話を事前に聞いていた上で、ある日家族で七宝(チーバオ)という水郷のある観光地に出かけました。
細い路地の両側にお土産屋さんが連なっていて(イメージは台湾の九份のような感じ)、あるガラス細工の店に入りました。子供には、絶対に触らないで。見るだけよ。と言い聞かせながら注意して見ていたのですが・・・
『ガチャン』
「まさか!あーやってしまった・・・」
娘が身に着けていたポシェットがあたって白鳥の小さな置物を割ってしまいました(>_<)
お店の人にその場でちゃんと謝って、その後、申し訳ないなと思い、そこにあった同じような商品を1つ購入することにしました。
レジで支払いをする時、お店の人が、「さっきの商品はあなたの子供が割ったんだから弁償してもらいます」的なことを言って来て、やはり私も払わされました。
1個30元(当時のレートで400円ほど)の商品を買ったのですが、弁償する商品も30元だったので60元支払いました。
そんなに高い商品でなかったのが、不幸中の幸いでした。
今、我が家に飾っているこの商品を見るたびに、当時の事が思い出されます。
お店の商品を壊してしまったら弁償するのが中国の常識
先生も言っていたように、日本は、弁償する必要がないことが多いですが、中国は当然のように弁償させられます。
本当は、中国の陳列の仕方が雑だったり、商品がもともと壊れやすかったり、上海人は特に商売気質が強かったり、そういうことも関係するのかなと思う部分はあります。
会社が掛けてくれる駐在者向けの保険に賠償責任保険があればそれを使うことも可能だと思いますが、我が家のような400円程度の物で保険を請求するのもなぁと思いますし、いざ保険の手続きって結構大変だと思いますよ。
壊した人が支払うのは、ある意味正しいですし、日本が優し過ぎるのかもしれません。
特に小さいお子さんのいらっしゃる駐妻さんは気をつけてくださいね。
覚えおくと便利な一言中国語
「对不起!」「duì bù qǐ!」
英語のsorryにあたります。英語でも色々言い方がありますね。
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