シラチャは、もともとのどかな漁師町でした。
1990年代に立て続けに日本企業が進出。急激に発展して、今日の「世界有数の日本人街」になりました。
街の中心地にあるロビンソンデパート近辺に、飲食店(主に夜のお店)が立ち並び繁華街を形成しています。
もともと単身者ばかりだったシラチャは、男性が楽しむ飲み屋やゴルフ、釣り、といった娯楽は充実していますが、2009年に日本人学校が開校して以来、増える家族連れが楽しめるようなスポットは多くはありません。
更に、シラチャ市内にはタクシーも地下鉄もありません。電車は1日1本。行ったら帰ってこられない、勇気のいる乗り物です。
今回は、そんなシラチャからお出掛けする為の、交通手段をご紹介します。
1、シラチャ市内の乗り物
シラチャの日常の足は「トゥクトゥク」。このトゥクトゥク、ご覧の通り潔いまでのオープンエアーです。
雨が降るとビニールのカバーをかけるか、傘を貸してくれます。
どっちにしても、ずぶ濡れ必至です。
そしてもう一つ、日常の足として主力なのは「モーサイ」と呼ばれるバイクタクシーです。
モーサイの制服、オレンジのベストに身を包んだ運転手さんの後ろに二人乗りします。最近タイでもヘルメット着用の流れがきてます。
バンコクなどの都会では、ちょくちょくヘルメットを渡されますが、シラチャではめったにお客さんがヘルメットを被ることはありません・・・。たまに、警察が(お小遣い稼ぎに・・・)取り締まりなんかをしていると、まぁ、なんとも芳ばしいヘルメットが渡される時もあります。
ただ、このモーサイはご想像の通りとても危険な乗り物です。ノーヘルの二人乗り。駐妻さんたちは会社から禁止されている方も多いです。
そして、このトゥクトゥクとモーサイは、縄張りシステムで運営されてます。
待機所が決まっていて、自分の縄張り以外では流しとしては、お客さんを乗せることは出来ません。
ほとんどのトゥクトゥク、モーサイの運転手さんは名刺を持っていて、「お呼び出し」に対応してくれます。
駐妻さんのスマホには「坊主赤トゥク」「シート大きいモーサイ」という、自分にしかわからない登録が満載。
こちら名刺のトゥクトゥクの運転手さんは自家用車でのタクシー営業もしています。
料金はトゥクトゥク50baht~、モーサイ10baht~、で距離によって違います。同じ距離ならモーサイが半額から1/3位お安いです。
シラチャの繁華街から、日本人学校まで片道150~200baht(約530~700円)程で、トゥクトゥクによって値段が違います。40bahtでランチが出来てしまうタイの物価を考えると、とても割高な乗り物です。
2、チョンブリ県を移動しよう
シラチャ市内の移動は「トゥクトゥク」と「モーサイ」が主流。
シラチャはチョンブリ県に属している小さな町ですが、チョンブリ県はタイ有数のリゾート地「パタヤ」や、世界に誇る工業港「レムチャバン」を有する、タイ国内でもベスト5に入るGDPを誇る県なのです。
シラチャ市内には目ぼしい遊び場所がなくても、車で30分も走れば、選り取り見取り。
そんな遊び場を求めて、少し遠くにお出掛けしたい時の移動手段をご紹介します。
まずは「ソンテオ」と呼ばれるトラックの荷台にベンチを付けた乗り合いバスです。
きまったルートを巡回していて、乗り降りは自由。通りかかったソンテオに手を振って「乗りまーす」と意思を伝え、自分の行きたい場所に来たら、ブザーを押して「降りまーす」とアピール。
チョンブリ県庁所在地の「チョンブリ市」や、タイ人ローカルに人気の「バンセンビーチ」そして、大リゾート「パタヤ」etc・・・。ソンテオに乗ればチョンブリ県内は網羅できます。しかも乗車料金が10~30baht(約35~100円)と激安。
車体の色やサイドに引かれたラインの色で行先が分れていますが、目的地まで何台か乗り継いだりするので乗る前に行先を確認しないと、見たこともない場所に連れていかれちゃったりもします。
ソンテオが乗りこなせるようになれば、チョンブリ県内の主要な街にはどこにでも行けるようになります。
ただし、このソンテオ、混雑時はあり得ない乗車率で、こんなことになったりします。
タイ人は基本的に女性と子供にはとっても優しいので、必ず奥の安全なところに乗せてくれますが、これで長距離の移動は、なかなかの試練です。
オープンエアーの移動は、雨期や猛暑の日は辛いもの。そんな時は「ロットゥー」という乗り合いワゴンがあります。エアコン付きソンテオ(長距離移動も可)と言ったところです。
多分11人乗りのバンに乗れるだけの人を乗せて走る、タイ人も「危ないから乗りたくない」と言ってしまう「ロットゥー」。エアコン完備で、雨の心配もないので、短めの距離なら、と利用する駐妻さんもチラホラ。
平日の昼間は、それほど混み合わないので当たりのタイミングなら、素晴らしく快適な乗り物です。
大都会バンコクにお出掛けしよう
チョンブリ県内に飽きたら、やっぱり行きたくなるのは首都バンコク。バンコクまでの移動手段はバスが一般的。
観光バスサイズの大型バスが、シラチャーバンコク間の定期便で走っています。約2時間でバンコク市内に到着。
安全で、快適な人気の移動手段です。料金は94baht。
トゥクトゥクでは10分程度の距離しか移動できないお値段で、エアコン、トイレ完備(例外有り)の大型バスでバンコクまでお出掛けできます。
このバスの困ったところは、定期便とか言いつつ、時刻表がないところ。
バスのチケット売り場に、手書きで「今日の時刻表」が掲示されています。先週8時のバスに乗ったから、と思ってバス停に行っても、その日は8時20分発しかありません。
タイでは、時間に追われる予定があるなら2時間くらいの余裕を持つと安心。渋滞も多く、交通事情も決してよくない上に、基本的に時間にルーズなタイ気質。
諦めと、開き直りも大切です。
もう一つ、バンコクへ行く手段に「電車」があります。そうです。一日に1本しかない電車はバンコク行。
お値段なんと、28baht。トゥクトゥクの初乗り料金を下ります・・・。
シラチャ発14:35。バンコク着18:15。約4時間の鈍行電車旅。「世界の車窓から」気分を満喫できる、超ローカル移動手段です。
エアコンはありません。窓全開・・・というか窓もなかったりします。とにかくのんびり、駅に停まる毎に乗り込んでくる行商さんから、タイフードやかき氷を買って電車旅をメインにするイベントとして考える方が適しています。
バンコクまでの移動を、旅行の一つと考えたら、ぜひおススメしたい交通手段です。
でも、結局一番使うのはGrabなんだな
色々な交通手段をご紹介しましたが・・・。
実は私が一番利用しているのはタクシー配車アプリ「Grab」なんです。日本では馴染みがないですが、タイではとってもメジャーな交通手段です。
アプリをインストールすればすぐに使える上に、英語表記でタイ語が解らなくても安心。
GPSで自分のいる場所まできっちり迎えに来てくれて、地図上にピンを指した場所まで届けてくれます。
料金も事前にわかって、トゥクトゥクよりも安くて快適。
シラチャからお出掛けするには、日本では有り得ない交通手段ばかりですが、慣れれば「日本にもモーサイあればいいのに」と真剣に思う程便利です。
まとめ
まずは交通手段を使いこなして、いろんな所にお出掛けしましょう。
くれぐれも、安全第一を心掛けてください。暗くなったら、「ローカルの乗り物に女性だけで乗らない」「タイ語に不安があるなら、事前に行先を紙に書いておく」など、考えておくことも大切です。
シラチャから行ける楽しい遊び場のご紹介は、また次の機会に!!
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