前回の初級編「日系スーパー」に続き、今回は中級編の「ローカルスーパー」についてご紹介します。
より現地の人の生活に根差したローカルスーパー。
日本のスーパーとの違いもご紹介するので、これを読んで堂々とローカルスーパーに足を踏み入れてみてください!
ローカルスーパーの特徴は?
現地の人が日常的に行く、現地の人による現地の人のためのスーパーです。
「フェアプライス」と「コールドストレージ」という2つのスーパーが有名で、シンガポール中のあちこちにあります。
どちらも、生鮮食品から日用品まで幅広く取り扱っていて、日本のお菓子や飲み物やおむつなども取り扱っている店舗が多いです。
日本のスーパーとは違うのが、特に野菜やフルーツ売り場。
「マレーシア産」「フィリピン産」「中国産」「韓国産」「オーストラリア産」…とさまざまな国の名前が書いてあります。
日本のスーパーの野菜売り場は、大部分が日本産ですが、国内で農業がさかんではないシンガポールでは、食料の多くを輸入に頼っています。
ローカルスーパーでの買い物に慣れるまでは、野菜ひとつを買うにも、「産地を見て、状態を確認して、値段を確認して…」とちょっと手間取りました。
値段は?
日系スーパーと比べると、やはり安い!
野菜やフルーツに関しては、日本でスーパーで買い物をするのとほとんど変わらない値段感です。
ただし、ヨーグルトやアイスなどの乳製品は、日本の2~3倍するので要注意!
ティッシュやシャンプーなどの日用品も、日本の1.5倍~と、やや高めです。
日本のスーパーとの違い
1.ショッピングカートの使い方
買い物をするときに使うショッピングカート、日本ではただ並んでいるカートを取るだけですよね。
でもシンガポールでは違います。
カートはずらりと鎖でつながっていて、1ドルコインを入れるとカートが外れる仕組みになっているんです。
この1ドルコインはカートを返却すると戻ってくるので、カートの利用にお金がかかるわけではないんですが、知っていないと困ることも!
たくさん買い物をしたいときに限って、お財布の中に1ドルコインがなかった!なんてことがあると面倒です。
スーパーに行く際には、1ドルコインをお忘れなく。
2.値段表示
ローカルスーパーでは、この写真のように「BUY ANY 2 @ $35.95」というような値段表示をよく見かけます。
例えばこの写真は、おむつのパンパースの値段ですが、「どの種類(サイズなど)でも2個で35.95ドルですよ」という意味です。
また、もうひとつよく見かけるのが、「3 for 2」などという表示です。
これは「3個で2個ぶんの値段ですよ」という意味。
2個買えば、もうひとつおまけで付いてくるよっていうイメージです。
日本ではあまりなじみのない値段表示ですが、シンガポールではコレ本当によく見かけます!
日持ちするものならいいですが、牛乳やヨーグルトなど、消費するのに限界があるものもこういうスタイルで値引きされていることが多いので、「それなら1個あたりの値段を安くしてよ~」と思うこと、多々ありました…。
3.レジでの支払い
レジで支払う際には、かごやカートの中身を自分でどんどんベルトコンベアに乗せていく欧米スタイルです。
日本でも、IKEAやコストコに行ったことのある人にはおなじみの、あのスタイル。
「ここまでが自分の商品です」ということを示す、仕切りの棒を置くのを忘れずに。
4.袋詰め
日本ではスーパーに行くにはエコバックが常識となっていますが、シンガポールはまだまだビニール袋社会です。
店員さんがレジを通すと、そのままスーパーの袋にどんどん袋詰めしてくれるので、自分で袋詰めをする必要がありません。
1袋に牛乳1本だけ、とかバナナ1房だけ、とかだいぶ豪快な袋詰めで、エコの観点からみると疑問もありますが、小さいこどもを連れて買い物に行くと袋詰めが大変なので、この袋詰めしてくれるスタイルにはとても助けられました。
楽しみ方いろいろ
ローカルスーパーは、例えば同じフェアプライスでも、どこにあるのかによって店舗の雰囲気がまったく違います。
都会にある店舗は、オーガニック食品や欧米からの輸入品コーナーが充実していたり、HDBという現地の人が多く住む団地に隣接している店舗は、マレーシアやフィリピンや中国など、近隣の国のものが多く置いてあったり。
店舗による違いを、いろいろと見て回るのも楽しいですよ!
中でも観光客や一時帰国の際におすすめなのは、オーチャードの高島屋の中にある「コールドストレージ」です。
ここには土地柄もあってかなり充実したお土産コーナーがあります。
定番のお土産ならここで何でもそろうし、空港よりも安いので、効率よくお土産探しをしたい人にはとってもおすすめです!
まとめ
シンガポールのローカルスーパーについて、イメージがわきましたでしょうか。
日系のスーパーよりは、やや敷居が高いですが、恐れることはありません。
日本産にこだわりたいものは日系スーパーで、その他のものは価格をおさえたローカルスーパーで、とうまく使い分けられるようになると便利ですよ。
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