タイ駐在が決まって、引っ越しの準備をする中で「何を持っていけば??」という
悩みは皆さんが通る道です。
私自身、タイでどんなものが手に入るのか?日本から何を持っていけばいいのか?
かなり頭を悩ませました。
そんな経験談を踏まえて、これからタイに送る引っ越し荷物に加えた方が良い品々をご紹介したいと思います。
1. タイの食料事情
タイは、日本と同じでお米が主食の仏教国です。
宗教的に一部のタイ人が「牛肉を食べない」「1年に1度菜食週間がある」事以外で、お食事のタブーもほぼありません。
食料自給率は日本が約30%であるのに対して、なんと5倍以上の約160%という数字を誇ります。
こういった背景を見ても、食糧事情的には非常に恵まれた国なのです。
駐在生活で、食事がどうしても無理で・・・となることは、ほぼないと言い切れます。
後に詳しくご紹介しますが、タイは食事面では日本と全く同じ生活を送ることが可能なレアな駐在先なんです。
2.タイで手に入る食材
これは、ざっくりと言ってしまえば「なんでも手に入る」という一言に尽きます。
世界的な日本食ブームの恩恵を受け、かなり本格的な食材までもが、入手可能です。
ただし…。
お値段は日本円×バーツレートが一般的です。
つまり、1円=約3.5(2019年1月現在)バーツなので、100円のカレールーは100バーツ(約350円)という事になります。
調味料からレトルト食材。
果ては、豊洲から直送の生牡蠣まで、タイでは本当に何でも手に入ります。
お金さえ出せば…。
そしてこれは、主にバンコクのお話し。
バンコクには「フジスーパー」という日系スーパーや伊勢丹などの百貨店があり、その売り場は日本そのものです。お値段を気にしなければ、日本でお買い物しているのと変わりません。
私の住むシラチャは首都バンコクから車で1時間半の地方都市です。
バンコクとシラチャでは、手に入るものも異なります。
でも、基本的にシラチャでも不便はありません。
バンコク程は揃ってはいないけど、やっぱりなんでもあるんです。
どうしてもシラチャでは手に入らないものは、バンコクまで買い出しに出かけたりもしますが、逆にバンコクから、訪問販売に来てくれる業者なんかもあります。
という事で、お金さえ出せば何でも手に入るので、絶対に持ってこなくてはいけない食料品というのはありません。
でも、それじゃあこの記事の意味がなくなってしまいますよね。
事項では、「それでもこれは持ってくるといいよ」というものをご紹介します。
3.やっぱりコレは荷物に入れておこう!
①こだわりの調味料
私は、日本在住時から「ポン酢」に並々ならぬ、こだわりを持っていました。
一般のスーパーでは手に入らないので、ネットで定期的にお取り寄せしていました。
当然ですが、そのポン酢はタイでは手に入りません。
こういった、「どうしてもこれじゃないと!」というこだわりがある調味料は、持参をお勧めします。
液体や瓶詰めの物は、重いので、飛行機で運べる量は限られます。
賞味期限が許す限り、最初のお引越しの荷物と共に、船便での発送をお勧めします。
②和風の○○の素
粉末スープの素、パスタソースの素などです。
スープの素は「クラムチャウダー」や「ポテトポタージュ」「ロブスタービスク」といった、洋風のものは多種多様に揃います。
味噌汁やお吸い物の素も、一般的なスーパーで手に入ります。
ですが、「わかめスープ」「焙煎胡麻スープ」「ちゃんぽんスープ」といった和風(和風中華?)といったスープの素は手に入りません。
イチから自分で作るという方ならば、必要な材料は全て手に入りますが、お湯を注ぐだけの手軽さはやっぱり、あると便利です。
パスタソースも「カルボナーラ」「アマトリチャーナ」「チーズクリーム」といった本格的な物は、日本よりもかなり充実しています。
こちらも「ゆず醤油風味」「肉味噌」や「梅しそちりめんじゃこ」といった和パスタのソースの素は手に入らないので、お好きであれば、ぜひご持参をお勧めします。
ちなみに「明太子」「たらこ」は、これでもか、という程どこでも売っています。
③梅干し
「塩」や「しそ」の梅干しは、手に入ります。「はちみつ」や「かつお」を常食している方は持ってくることをお勧めします。
タイでも北の方では梅が栽培されているので、時期になると市場に青梅が並びます。
ご自分で梅干しや、梅酒を作っている方もいますよ。
④乾物
「ひじき」「切り干し大根」「高野豆腐」といった乾物は手に入りますが、高価です。
日々の日常的なお惣菜に、こんな値段は払えない…でもあと一品。
お弁当のバリエーションにお惣菜を。
そんな時にやっぱり、食べなれたお惣菜は必需品です。軽くて日持ちするので一時帰国で大量に購入してくる方が多いです。
船便に入れておくと、こちらでの食生活が潤いますよ。
ちなみに「干し椎茸」や「乾燥湯葉」「春雨」など中華食材にも登場する乾物は、どこのスーパーでも手に入ります。
⑤わらびもち粉、きなこ、黒蜜
日本に住んでいると、さほど求めない和菓子が異様に恋しくなります。
タイでもバンコクならば、高島屋や伊勢丹などの日系デパートに行けば「たい焼き」「大判焼き」「みたらし団子」など焼き立てを実演販売しています。
「白玉粉」「上新粉」は日本食材を扱っているスーパーなら置いてあります。
でもシラチャで、わらびもち粉はほとんど見かけません。きな粉はタイミングが良ければ出会えます。
ホームシックになった時に、お家でちょこっと食べられたら随分癒されますよ。
気持ちが弱った時用の特効薬におすすめです。
4. これは是非持ってきて!飲料編
飲料は基本的に、引っ越し荷物に入れて持ってくるようなものではありませんがタイで手に入るもの、入らないものがあるのでご紹介します。
①日本酒、焼酎
タイへのお酒の持ち込みは1本のみで1リットル以下の制限があります。
なので、大量にストックを抱えておくことはできません。
こちらでも日本酒も焼酎も手に入りますが、やはりとんでもなく高いです。
お気に入りの1本を厳選して海を渡ってください。
②カルピス原液
カルピスウォーターやカルピスーダはペットボトルで販売されています。
ですが、原液はほとんど見かけたことがありません。
お子さんがいる家庭の奥さんは、口を揃えてカルピス原液の持参を推します。
ちなみにタイでは日本同様、ヤクルトレディーが活躍しているので、ヤクルトはいつでもどこでも入手可能ですよ。
③麦茶、緑茶などお茶パック
全てタイで手に入りますが、使用量が多いので、船便で大量に持ち込む方が多いです。
暑いタイでは、水分摂取が命の保持のためにも必須です。
街中至る所にコンビニがあって、水もお茶も簡単に手に入りますが、家庭では麦茶を沸かすというお母さんも多いです。
日本で麦茶を愛用していた方は、ぜひご持参ください。
まとめ
お引越しの際は、心配で何から何まで荷物に詰めてしまいたくなりますが、食料・飲料に関しては本当に心配しなくても大丈夫です。
ただ、やっぱり「欲しいけど高い」という葛藤は日常なので、船便で大量に荷物を送れるチャンスの時に運んでくるのは家計の救いです。
あまりにも大量だと持ち込み制限に引っかかることもあるので、引っ越し業者の方に可能な量を確認してから、準備に取り掛かってくださいね。
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