実際に物件を内見して、間取りや立地は気に入るところが見つかったら…。
日本では有り得ないような、お部屋の細かなポイントをチェックする必要があります。
不具合は入居までに修理してもらって、快適な新生活を始めましょう。
日本でお部屋を借りる時には、考えたこともなかったチェックポイントを一挙公開します。
1. 網戸の有無
フィラリアやデング熱など、蚊を媒介する伝染病が多い南国タイランド。
それなのに、網戸は標準装備ではありません。
お部屋にはあるけど、バスルームには無い。
元々なかったところに無理やり取り付けたから開閉ができない。
…タイ物件あるあるです。
以前、友人が住んでいたお部屋は窓枠に網戸を付けるスペースが取れなかったため、天井にカーテンレールを取り付けて網戸をぶら下げていました。
足元から虫たち入り放題。
結局窓を開ける際は、網戸をガムテープで床に固定する、というなんとも面倒なひと手間を課せられました。
必ずチェックして、もしもなければ付けてもらいましょう。
2. カーテンレールの本数
日本ではレース用と合わせて2本が基本ですが、タイでは1本しかないお部屋も多いです。
日差しが強く、室内が傷みやすくなるので、タイのカーテンは完全遮光の分厚いカーテンが多いです。
日中の目隠しに、カーテンを閉めたくても、レースのカーテンが無いと室内は真っ暗になってしまいます。
常に電気をつけるか、あけっぴろげに生活するか。
選ぶのはアナタです。
3. 窓、ドアの隙間
窓周りのお話しが続きましたが、これが一番のチェックポイントです。
基本的にタイの物件は隙間だらけです。
窓枠が斜めになっていて、三角形の隙間があるなんて、可愛いものです。
鍵を閉めたのに、窓が開く魔法も使えちゃいます。
開け閉めできるところは細かくチェックして、入居前に対処してもらいましょう。
でも、「完全に埋まることはない」と心してくださいね。それがタイなのです。
4. トイレの水圧
シャワーの水圧は日本でもチェックポイントとしてよく挙げられますが、タイではトイレの水圧も大切です。
基本的に公共のトイレでは、紙は流さずゴミ箱に捨てるのがタイのトイレマナー。
自宅でも、郷に入っては…とゴミ箱に捨てる方はチェックしなくてもOKです。
でも、紙は流したい。というアナタは水圧チェックをお忘れなく。
タイのトイレットペーパーはすんなり水に溶けてくれないものが多く、詰まって逆流なんていう地獄も駐在員の皆さんは、一度は経験済み。
水圧チェックと共に、すっぽん(ラバーカップ)のご用意もお忘れなく。
5. 電源、コンセントの確認
備え付けの家電は、全て一度電源を入れてみましょう。
置いてあるけど使えない、となっても入居後だと交換を渋られることも。
まずは電源ON!
そして、コンセントの形と、使えるかどうかもチェックして下さい。
アダプターが必要な形状のものがあったり、コンセントの穴に何かが詰まっていて、そもそも刺さらない、逆に緩くなりすぎていて差していても落ちてしまう、という事もあります。
数が多くて大変ですが、入居後にお部屋が延長コードだらけにならない為にも、最初にチェックして下さいね。
写真の様に、引き戸の動線上にコンセントが設置されていることも当たり前にあります。
このコンセントをどうしても使用しなくてはいけない場合は、コンセント位置の変更をお願いしてみましょう。
日本では壁紙を剥がす等、作業が困難なため、まず無理ですが、ペンキ塗りの壁が主流のタイでは割と簡単に、コンセントの位置を変更したり追加したりできます。
6. 携帯の電波
お部屋にWifiが無ければ、携帯が圏外という物件もあります。
Wifiが設置されているお部屋なら、全てのお部屋で使用可能かどうかも確認してください。
リビングでしか使えなかった、なんて話もよく聞きます。
7. お子様の為の安全確認
タイでは、日本ではめったにないような高層物件が数多くあります。
地上40階のベランダの落下防止柵がお子様の身長より低い。高層階でも、窓が普通に全開になる。そんな危険が沢山あります。
入居前に必ず対策をお願いしてください。
写真は依頼して設置された柵です。
8. 蛇口にまつわる色々
写真の蛇口は、洗面ボウルに対して短すぎるので、手をまっすぐに洗う事が出来ません。
毎回、手首を90度曲げて手を洗うのは地味なストレスです。
湯船に浸かる文化が無いタイでは、シャワーとカランの切り替えがない蛇口が広く流通しています。
シャワーヘッドでお風呂のお湯を溜めるので、時間がかかります。
湯船に浸かりたい方は、カランの有無を確認しましょう。
9. 排水のスピード
全体的にタイの排水設備は日本より、のんびりした仕様になっています。
シャワーを浴びると、同時に足湯も楽しめちゃうなんてことも…。
排水のスピードと水はけを、実際に水を流して確認することをお勧めします。
まとめ
日本では確認するまでもなく、当たり前に標準装備されている色々な物がタイではなくても当たり前なのです。
快適に暮らす、というのは日本と同じ生活を送るという事ではありません。
同じ生活を望んでしまうと、絶対にかなえられない部分も多々あって、それが大きなストレスになってしまします。
タイの物件は、日本にあるものが無いですが、日本に無いものが沢山あります。
どうしても譲れない部分は、「入居前に」!!辛抱強く交渉して、仕方ないと思える部分は逆に楽しむのが、タイで暮らす一番のコツです。
まずは、このチェックポイントをベースに、皆様が絶対に譲れないポイントをチェックして、納得のお部屋で、素敵な駐在生活を始めてくださいね。
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