南米最大の都市、サンパウロ。アジア・ヨーロッパなど様々な国からの移民も多く、日系人も多く住んでいる地です。
日本から一番遠い国でありながら、日本食が大人気だったり、東洋人街には日本食スーパーや日本の本・漫画が売っているお店があったりと、親近感をおぼえます。
今回はそんなサンパウロの治安についてご紹介します。
サンパウロの治安は悪い!知識ゼロでの旅行は超危険
サンパウロの治安は、悪いです。
外務省の海外安全ホームページ上でも、サンパウロは「危険レベル1:十分注意してください」となっています。
どのくらい危ないのか、数字にして表すと・・・
2018年の1年間におけるサンパウロ市内での犯罪
・殺人件数:672件
・殺人未遂:749件
・強盗:16万3088件
え・・多すぎる。何かの間違いじゃないかと思うほどです。
ちなみに、サンパウロ市と日本における人口10万人当たりの強盗発生件数を比較すると、日本の984倍です。
もう、大きすぎで訳わからないですが、日本と同じ感覚で過ごしてはいけないことは確かです。
① どんな被害が多いの?
前述の被害総数でもわかるように、強盗事件がとにかく多いです。
ブラジルは銃の所持は禁止されていますが、日本とは違い銃が出回ってしまっているのが実情。
サンパウロ市では銃を突き付けての強盗が多いのが特徴です(怖い・・・)。
強盗はもはやそれが職業になっているような、盗みで生計を立てている人たちが多いんですね。
生活のためなので、強盗に遭った時の私たちの対応によっては殺すことも躊躇しないでしょう(怖い・・・)。
② 日本人も被害に遭ってるの?
サンパウロの事前情報を確認済みで、しっかり気を付けているであろう日本人たちはそれでも被害に遭ってるの?と思いますよね。
2018年の邦人被害は、ほとんどが強盗・スリ・置き引きなどの盗みです。
スマホやiPhone、腕時計などのわかりやすくお金になるものが多いのが特徴。拳銃を突き付けられての現金強奪被害もあります。
何に気を付けたらいいの?旅行にいっても大丈夫?
こんだけ見ると、もう旅行行かないほうがいいんじゃないか・・・と尻込みしますね。
私も旅行前はちょっとドキドキしてました。
でも色々気を付けたら私は一度も危険に晒されなかったので、最低限これは気を付けようね!を挙げます。
わかりやすい高価なものは禁止!
ここでいう「高価なもの」は、サンパウロで強盗する人にとっての、です。
日本人なら当たり前に持つiPhoneも、Rolexの腕時計も(いやこれは日本人でも高価)、強盗からすると札束にしか見えません。
実際は安いものでも、金色なだけで、日本人がしているだけで高価なものに見られますので、質素な服、靴はビーサン、アクセサリーは付けないのが一番の対策です。
移動はUberで
慣れている住民なら別ですが、旅行の際はメトロ・バスはおすすめしません。
チケットを買う際、お財布を出したときに日本人が強盗に遭った被害も実際にあります。
強盗・スリもたくさんいる場所は避けるのが基本。より安全をとってUberがおすすめです。
捨て財布を用意
中身が少なすぎて逆ギレされ撃たれた、という痛ましい事件もありますので、100レアル(約3000円)は入れておきましょう。
被害に遭ったら
抵抗しない・相手の顔を見ないよう、視線は伏せる(強盗は顔を覚えられるのを嫌がります。)・要求されたものは出す。躊躇なく撃たれるので、絶対抵抗はしないでください。
観光地なら大丈夫!安全に過ごせる場所はここ!
基本的に、ガイドブックに載っているような観光地なら、平日昼間は前述のことを気を付ければ安全に過ごせます。
① セントロ
サンパウロの旧市街です。カテドラル・メトロポリターナなどがあります。
② リベルダージ地区
東洋人街があるところです!東洋人街内なら、夜歩いても問題なかったです。ブラジル日本移民史料館もあります。
③ パウリスタ大通り
ブラジルの大企業、外資系企業のオフィスがずらりと並ぶ地。ショッピングモールもあり、治安は安定しています。人混みなのでスリには注意。
狙われないための意識を持ちながら観光を楽しみましょう
サンパウロに行ったら絶対何かしらの被害に遭う、なんてことはなく、私の場合は狙われない努力をして楽しく過ごせました。
念には念を、の意識をもって、楽しい旅にしてください。
この記事を書いた人
ペンネーム:n子
元大学病院看護師。夫のメキシコ転勤をきっかけに、医療・旅行系メディアにてWEBライター業を開始する。こちらではメキシコでの実生活をお伝えします。執筆依頼はこちら
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