今回はアメリカの学校の1日のスケジュールについて書こうと思いましたが、最初の登下校について書いていたらどんどん増えてしまいました。
このままではまずい、と思ったので、1日のスタート、通学についてピックアップして書きたいと思います。
もちろん州や学校によってまちまちだと思いますので、我が子が通っている小学校をモデルに書かせていただきます。
アメリカ小学生の登下校事情
我が子たちが通っている公立小学校では、登校はスクールバス(bus rider)、徒歩(walker)、親の送迎の車(car rider)と三種類あります。
アメリカも日本のように学校からの距離によって通学方法が決められています。
学校から近い子は徒歩、遠い子はバス。
しかし、徒歩圏内でも親が希望すれば車通学可能です。親は仕事のついでに子供を学校まで乗せていってそのまま仕事に直行、のような光景がよく見られます。
始業時間30分前に学校の門が開くと、子供を乗せた車が列をなして指定された場所で子供を下車させます。だから朝の学校周りは大混雑の大渋滞!
また、仕事の関係で、朝は車、帰りはバスなどの組み合わせも可能です。
Walkerと呼ばれる徒歩通学者は、日本のように通学班はなく、徒歩、自転車、キックボードなんて子もいます。THEアメリカです。
うちは学校から遠めなのでバス通学です。よくテレビなどで見るあの黄色いバスに毎日乗っています。バス代はもちろん無料です。
一番下の学年のKidergardenの時のみ、親がバス停にお迎えに行って毎日身分証明書を出して引き渡しになります。学年が上がるとバスから降りてスタスタと一人で帰ってきます。
では、この時お迎えの時、親がバス停にいないとどうなるのでしょうか?
お迎えが必要なのに保護者がいない場合、子供はバスに戻され、次のバス停や最悪バス車庫まで連れて行かれてしまうのです・・・(お友達の子が経験したそうです。)
学校に連れて帰ってくれないんだ、と思いましたが、役割がはっきりしているアメリカならではのことなのかもしれません。
どれだけでもある、バス通学トラブル!
今でこそ慣れたものの、バスに関するトラブルは片手では済まないほどです。
バスの中、実は先生は乗っていなくて一人アシスタントさんが乗っているだけなので、目が届かずケンカがあったりトラブルがあったりすることも。
毎日バス停で待っていて笑顔の子供を見るまではドキドキしていたものです。
またこのバス、故障したり遅れたりすることもしばしば・・・
朝バス停に時間通り到着。しかし待てど暮らせどバスが来ず、仕方ないから車で送っていこうかなと家に戻った時にバスとすれ違うなんてことも。
バスに乗っていればバスの遅延では遅刻にならないので、このままじっとバスを待つか急いで車送迎に切り替えるか、いつも判断に迷っています。
帰り道でバスが故障して立ち往生・・・いつも帰ってくる時間に子供たちが帰ってこず、バス停で待っていても周りのお迎えの人たちも一人二人といなくなり・・・何があったの!?!?と慌てて学校に電話したら、
学校の受付:「帰り道で止まっちゃって。今代わりのバスが向かっています。そこでバスを乗り換えて帰ってきますよ」
えっ、そんなことがあったのに30分以上連絡なし・・・?
私:「お迎えは行くべきですか?」
学校の受付:「どっちでもいいですよ。今代わりのバスは向かってますから、そのうち帰ってきますから。もしお迎えに行くなら身分証明書を忘れないでね」
びっくりしたと同時に真夏に故障したバスの中にぎゅうぎゅうづめの子供を想像しただけで恐ろしくなり、慌ててお迎えに行きました。
小さい子の中には泣いている子もいたり、同じバスの日本人の子も不安そうにしたりしていてかわいそうになりましたが、登録されている人しかお迎えができないので、
「もう少ししたら代わりのバスが来て乗り換えれるからね、お母さんにも私から連絡しておいたからね」
と告げて我が子をバスから降ろしました。
「僕も乗せて行って!お願い!」と家の近所の子からも頼まれたけど、前述のとおり登録された人以外は引き渡しができないのでごめんねと謝ってその場を去りました。
我が子を車に乗せての帰り道に新しいバスが見えて、ほっと一安心。
自分で連絡しないとバスに乗っているはずなのに我が子がどこにいるのか分からない怖さがありました。
英語の壁そして文化の壁の高さを改めて感じた日でした。
びっくりしたバスの時間とそれにまつわるetc
朝、バスに乗っていってらっしゃーい!
これ、実は朝7時前です。私が住んでいる場所では、小学生、高校生、中学生の順に始業時間が早いです。小学生は7:45始業のため、その時間に間に合わないと遅刻扱いになります。
ちなみに学校は7:15に開きます。親と一緒に登校して、学校のカフェテリアで朝ご飯を食べることも可能です。これには私も最初びっくりしました。
朝早いと家でご飯が食べられない子や、貧しくてまともな食事がとれない子ためにも朝食の提供があります。
費用も所得によって無料の場合、安くなる場合などがあります。学校にさえ行くことができれば、朝と昼は食べることができる、とても心強い制度かもしれません。
我が家の場合、学校まで車では10分くらいの場所に住んでいます。
しかし、バスで通学となるといくつかバス停に停まって児童を乗せていくため、時間がそこそこかかります。
だから冬場は雪が降る寒い真っ暗な日に、街灯の下でバスを待つ・・・なんてことも。
このあたりでは冬の寒さが厳しいため、ある一定の気温より下がると雪が降っていなくてもNo school(休み)になります。
日本の暴風警報での休みのようなものです。
しかし、ちゃんと振替授業は行われるので、雪の日が多く休みが多いと夏休み(年度末)に入るのが遅くなるのです。
また、スクールバスが子供を乗せたり降ろしたりしている時、追い越しは禁止されています。
だから登下校時刻にはバスの前後(対向車線も停車してバスを待つ義務があります)になが~い渋滞ができます。
仕事や子供の習い事などで急いでいる時にこれにつかまると内心ため息が出てしまいますが、自分の子も含めて安全にバスに乗降させるために大人が守らないといけないルールなのです。
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