こんにちは。突然ですが、
南アフリカと聞いて、どんなイメージがありますか?
”町中に動物がいる?!” ”世界最悪都市?” ”ラグビーが盛ん?”
これは、渡航前に思っていたことや、周りの方から言われたことです。
主人の仕事で突然、南アフリカ・ヨハネスブルグへ帯同することになり、事前準備にどんなことが必要なのか、暮らしぶりはどのようなものなのか、ブログなどの情報が少なくて困っていました。
その経験を踏まえて、私が渡航前に不安だったこと、実際に暮らしてみて感じたことをご紹介します。
少しでもお役に立てると幸いです。
治安事情について
ヨハネスブルグとインターネットで検索すると、世界最悪都市、治安事情が最悪、などと恐ろしいことばかり目にします。
本当に、こんなところで生活できるのだろうか?と不安は募るばかり。
実際に暮らしてみて感じたことは、インターネットに記載されてる危険エリアは日常生活では立ち入ることのないエリアであり、興味本位でその場所へ行かないこと、どうしても行きたい場合はツアーなどを利用することがおすすめです。
また、日本人は徒歩移動が原則禁止とされていることもあり、車生活が主流となるところが日本と違うところだと感じています。
南アフリカの公共交通機関事情
南アフリカの公共の交通機関は日本と違い電車などの交通機関がしっかりとしていないため、
車生活、乗り合いバスが主流です。
乗り合いバスは黒人の方が利用しているのが殆どで、白人やアジア人の方は利用しているところを見ません。
会社によって様々ですが、自家用車を使用している駐在妻の方が多くみられますので、自家用車があると生活がグッと便利になるのではないでしょうか。
また、ウーバーやタクシーもありますが、利用するならウーバーのほうが良いと思う反面、旦那さんの会社の決まりを確認してから乗車しましょう。
そのため、駐在生活がスタートすると自動車の運転ができるかどうかで、暮らしぶりも変わってきます。
歩くことの難しさ
日本と違うことは、家から5分程度のスーパーも車で向かわないといけません。
え?こんなに近い距離も歩いてはいけないの?と衝撃でした。
基本的に外へは徒歩厳禁(建物の中は歩けます)現地の方で歩いている方もいますが、とても少ないうえにアジア人で女性が歩いていたら、とても目立ちます。
もちろん旦那さんと一緒でも同じですので、どんな近い距離でも車を使うことをお勧めします。
運転の必要性
私は運転免許を持っていなかったため、渡航前に何とか取得できましたが、
大人になってからの免許取得って大変ですね。
こんなことなら、学生時代に免許を取っていればよかったなととても後悔しましたし、
ヨハネスブルグに赴任してから、1人で自由に運転ができるようになるまで3ヵ月もかかってしまいました。
その間はどうしていたかというと、
慣れるまでは友人に乗せて行ってもらったり、週末に主人と練習に励む日々。
ありがたいことに赴任してすぐに友人ができ、同乗させてもらていたおかげで平日の主人のいない日でも買い物に出かけることができました。
友人がいなかったら、平日はずっと引きこもりだったのではないかと想像してしまいます。友人には本当に感謝です。
私と同様に運転が慣れていない方人は、生活に慣れるのに時間がかかったり、お子様の送り迎えにも苦労したという声が多々あり。
日常で必要な買い物も運転が必要なので、運転が出来るということは、
より早く生活に慣れるポイントの1つではないでしょうか。
日本食材の調達
日本食材は売っているのか?
日本食ならではの、魚料理、お刺身、お肉も固まり肉ではなく、薄くスライスされたものがあるのか?
日本米は?日本調味料は?手に入れることができるのか、自分でどのくらいの和食が作ることが可能なのか
とても心配していました。
アジア食材店
日本食材店というお店はないのですが、ヨハネスブルグには韓国食材店、台湾食材店、中華食材店があります。
その中で日本のメーカーが出している品物もあり、
日本の調味料、酒、みりん、だし、醤油、マヨネーズ、米など日本食に欠かせないものも手に入れることができます。
思ったより揃っている!!米も日によって日本米もありますし、
いわゆるロングセラー商品のキッコ〇ーマン、キュー〇ーなど調味料も豊富にありました。
心配で、日本から重たい調味料を持ってきたのですが、こんなに買えるなら
いらなかったな、、。と少し後悔。
持っていくなら、期間限定商品や新商品、贅沢品など普段使いとは違う調味料や日本のお菓子を持っていくと
気分転換や日本の懐かしさを感じられるかもしれません。
通常のスーパーでも醤油、みそ、ワサビ、などは店頭に並んでることもあるので、お買い物の際は要チェック!
日本価格よりは少し高いですが、気軽に手に入るのはとっても嬉しいですね。
薄切り肉
スーパーで買い物をしていて、探してもなかなか見つからないものがありました。
それは、薄切り肉。
今日の夕飯は、肉じゃがにしようか、冷しゃぶにしようか、牛丼にしようか・・・・なんて考えていた時、
肉コーナーに行っても固まり肉ばかり、ブロック肉がずらりと並んでいる。
チャーシューとか作れちゃうあのボリュームな肉です。
あれ?どこにもない・・。
実は日本では当たり前にあった、薄切り肉は店頭では売っていなく、事前にオーダーすることが必要なのです。
事前にお肉屋さんでオーダーすると、綺麗な薄切りお肉を手に入れることができるので、
安心して和食メニューを作ることができます!
南ア人からすると、
「なぜ美味しい肉を塊ではなく、こんな薄くするんだ?」
クレイジーだな、と理解に苦しむよう。
薄切り肉が手に入ると料理のレパートリーが増えますよね。簡単なメニューに使えるのが便利。
とても綺麗にスライスしてくれるので大満足でした。
左から豚肉のローススライス、豚バラスライス、牛ローススライス(Berliner Grill&DeliまたはOaklands Butcheryという肉屋で注文が可能)
魚の調理
日本食ならではの、刺身や魚が手に入るかどうか。
魚はスーパーにサーモン、ヘイク(白身魚)ヒラメ、サバ、などが販売されていて、必要であれば三枚おろしもしてくれます。ここで注意することは
生食はお勧めできません。
スーパーで販売されているものは火を通して調理しましょう。
お刺身って食べるのは難しいのかな?と思っていたのですが、どうしてもお刺身が食べたい方は魚屋に行くことをすすめます。
そこでサーモン、マグロは生食用が販売されています。サーモンは日本と同様に美味しく感じますが、マグロは脂身が足りなくパサついた感じがします。
好みがあるとは思いますが、しょうゆ漬けにすると食べやすいかも。
他にも、イカやエビ、アサリ、タコ、いくら(日本より小さくてしょっぱい)、にしんなどありますので、
いろいろな食材を使って試してみるのもいいのではないでしょうか。
(左が生食サーモン、右が生食マグロ)Seven Seas Fisheresという魚屋
病院・医療事情
もしも、駐在中に体調が悪くなったり、病気やけがをしたら病院でしっかりと対応してもらえるかが不安ですよね。
病院の衛生面や雰囲気、日本語対応のできるドクターがいるか不安でした。
病院の雰囲気
病院は治安のよい場所にあり、建物もきれいで清潔感があり
一つの建物の中にたくさんの診療所があるような形で
日本人をよく対応する内科の方もいて、会話は英語ですが優しく対応してくれます。
私も今まで、内科、皮膚科、婦人科と経験がありますが、特に日本と変わらず問題はなかったので安心できました。
特に皮膚科は治療の仕方は豊富で、美容向けのメニューもたくさんあり、日本で受けるよりお安くできちゃうので、
本帰国が決まった方は最後に美容治療をして、さらに綺麗になって帰国する方も多いという話も耳にし、
南アは紫外線も強いですし、シミ取りや肌を整えることができるのは嬉しいですよね。
薬
処方される薬ですが、強すぎるものや合わないものもあるので、飲む前に薬の成分を調べることが大切ではないでしょうか。
日本で処方されるような同じ薬でも、飲む量が多いことや成分が高いことがあるので薬の名前だけでなく飲む量を調整することも大切かもしれません。
私は実際に処方された薬が合わず、蕁麻疹をおこし胃も荒れてしまったことがありました。
軽い症状の場合は、安易に処方された薬ではなく日本から持ってきた市販薬を活用するのも一つの方法ではないでしょうか。
例えば、鎮痛薬、下痢止め、酔い止め、風邪薬、漢方などは日本で生活している時に飲み慣れているものがあると自分でも安心できるのではないかと思います。
常備薬は多めに日本から持っていくことをお勧めします。
まとめ
思ったよりも暮らしやすい
渡航前は治安面や買い物事情などを中心に不安なことが沢山ありましたが、
実際に暮らしてみると想像以上に食材や日用品が手に入りやすく、車生活に慣れることができれば快適に暮らせるのではないでしょうか。
ヨハネスブルグ市内から車で2時間ほどで本格的なゲームサファリが楽しめるスポットやアクティビティが充実している施設があり、広大な自然を体感することができます。
ゴルフが好きな方は市内にいくつもの有名なゴルフ場があり、18ホール2000円ほどで気軽にできるので興味がある方は是非足を運んでみてくださいね。
日本と違うことを意識して
治安については自分の行動に気をつける必要がありますが、怯えて暮らすようなことはありません。
ブランドものを多数身に着けるような目立つ格好や、夕方以降に外出をする、駐車の際に車外から見えるところに荷物を置く、歩きスマホなど、このような行動は自らを危険にさらしてしまう可能性があります。
例えば海外旅行に行く時って、日本の日常よりちょっと気をつけるようにしますよね。
スリの被害にあわないようにカバンの持ち方を気をつけるとか、歩きスマホは控えるとか、荷物は手から離さないなど。
そのようなちょっとした危機管理が
ヨハネスブルグで生活するうえで大切になってくるのではないでしょうか。
食材豊富、アレンジも楽しんで
日本食材を手に入れることができ、肉、魚介、野菜、調味料など豊富に揃っているので日本食が恋しくなっても安心ですね。
また、自宅には本格的なオーブンがついていることが多く、サイズも日本より大きいのでお菓子作りや食材を大胆に使う料理に挑戦することもできます。
私は日本の菓子パンが恋しくなって、あんパン作りに挑戦したり、日本の魚グリルには絶対入らないであろう大きな魚をハーブ焼きにしてみたり、
日本ではなかなか調理しないメニューをこの機会に作って、少しでもヨハネスブルグ生活を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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