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【アメリカ駐在】駐在生活における夫婦関係の理想と現実

結婚生活を送っていると少なからず、夫婦間ですれ違いや意見の食い違いが出てきますよね。

海外で生活していると環境の違いから、そうした状況が生まれやすくなると感じていました。

「こんなはずじゃなかったのに…」と落ち込み、夫婦の危機に直面したことも。

駐在生活における夫婦関係で理想と現実のギャップがなぜ生まれてしまうのか、

そしてギャップによって発生する問題、その対処法を考えてみました。

 

国内転勤とは違う、「海外駐在」という特殊性

見知らぬ土地へ引っ越す場合、その地域に慣れるまでに時間がかかりますよね。

特に、海外への引っ越しだと言葉の壁が大きく、駐在員・家族共に努力を要します。

言葉も文化も違うわけですから、当然予期せぬハプニングが起きる回数も多くなります。

日本では簡単にできていたこと、問題にならなかったことが思うように運びません。

渡米後しばらくは食材の買い物にも一苦労

 

そして夫婦関係においても日本で生活していたときには気にならなかった(または見過ごしてきた)ことが目についてしまいます。

互いへの不満が積もり積もって爆発すると大変なことに…

場合によっては拗れて離婚まで発展するケースもなきにしもあらず。

もちろん、家族で協力し合い、駐在生活を通して絆が深まることもあります。

良くも悪くもお互い新たな一面を発見するということです。

 

海外駐在はそれだけ夫婦関係に大きな影響を与えるのではないでしょうか。

 

理想と現実のギャップ

では理想の夫婦関係とはどんなものでしょうか。

私の場合、以下の3点が理想でしたが実際はそんなにうまくいきませんでした。

何度も夫婦喧嘩を繰り返し、帰国を考えたことも。

 

  【理想】

  • 夫婦で協力しあう(協力型)
  • 何でも相談して話し合える
  • 対等な関係である

 

  【現実】

  • 自分のことは自分で(独立型)
  • 多忙な夫に抱えている悩みを相談しにくい
  • 対等でいたいのに収入面で気後れしてしまう

 

前向きな気持ちで始まった駐在生活でもすべてが順調にいくわけではありません。

不安を感じているとき、困難なことに直面したとき、頼りにできるのは配偶者なのに協力を得られないと孤独感が増します。

私の場合、夫婦同時に渡米したので生活面のセットアップをすべて任されました。

最初はやる気に燃えていましたが、次第に生活面での夫の秘書代行のようになっていき、

トラブルが起きた場合でも私一人で対応するということが多かったです。

それは妊娠・出産・子育てでも続き、大きなダメージを受けました。

 

抱えている悩みや、考えていることを話したくても多忙な夫を見ていると、

自分の抱えている問題は些細なことやくだらないと思われてしまいそうで相談できませんでした。

不満があっても言えないで我慢を続けていると何かのきっかけで爆発することがあります。

けれども夫にとってはいきなり妻が怒りだすのですから意味不明というわけです。

また、「やりたいことがあるなら、好きにやっていいよ」と言う夫の態度は一見おおらかなようですが、

放置されているように感じて悲しかったです。

 

そして、自分に収入がないという点も夫に遠慮する大きな要因となりました。

そもそも家族であるし、これまで築いてきたキャリアや人間関係から離れて帯同しているのですから気後れする必要はないのです。

しかし、夫の収入で得たお金を自分のことに使うことに抵抗があり、買い物や習い事をする度に後ろめたさを感じました。

そのことが前述した悩みを相談できない、頼れないという事態に繋がっていたと思います。

 

そして新婚で渡米した人々の話を聞いていると、「新婚生活と海外生活が同時にスタートして大変だった」と口を揃えて言っています。

渡米時と在住中の家庭環境によって悩みや直面する問題もそれぞれ違ってくるのですね。

私自身、子供がいない状態での駐在生活から妊娠、出産を経て変化がありました。

「親」という役割が新たに加わることで「パートナー」に求めるものも違ってきました。

 

問題点の考察~なぜギャップが生まれるのか~

私なりに考えた問題点は以下の4点です。

1、妻と夫で求める夫婦関係の定義が違う

それぞれ別の人間ですから個性があって当然だし、考え方も違います。

よって求めるものが異なるのは仕方ないところもあります。

しかし相手に求めるものが大きかったり、ズレが生じたまま過ごしているとすれ違いの溝が深くなってしまうのだと思います。

 

話し合いの中で、夫の理想は「言いたいことは言い合って、お互い自立していること」だとわかりました。

しかし私には都合の良いときは頼っておきながら、協力を求めた時は自立することを主張しているように見えていました。

夫は私に依存しておきながら、私には自立することをうながす態度は腑に落ちません。

必要な時に役割分担できるようになるまでに随分時間を要しました。

 

2、日本企業、日本社会の体質

「帯同家族は駐在員を支える、働きやすいよう身の回りのことをするのが役目である」という考えが根深く残っているように思えます。

そして駐在員本人もその考えに染まってしまい、妻もその期待に応えるために頑張りすぎてしまっているケースをよく見ました。

家族ですから支え合っていくのはごく普通のことですが、社員である駐在員が働きやすいように環境を整え、

帯同する家族へも配慮したサポートをするのが会社のあるべき姿ではないでしょうか。

時勢に適した十分なサポートや配慮がないまま、家族に求めるレベルは年々高くなる一方…

そして共働きが一般化しているにもかかわらず、未だに帯同する場合は配偶者の就労を禁止している会社が多い点もひとつの要因になりえます。

(滞在国での配偶者の就労や帰国後のキャリアについては別の機会で掘り下げていきたいと思います。)

 

3、家族と過ごす時間が少ない

会社によっては日本よりも激務になります。

出張、会議、本社との時差による早朝&深夜出勤、飲み会、出張者のアテンド、お付き合いのゴルフやスポーツ…

挙げればまだまだ細かい「業務」が出てきそうですね。

このように平日の勤務時間が長く、休日も仕事関連で出かけることになると家族との時間を確保するのは物理的に難しいです。

メールや電話で連絡を取っていても実際に会って話をするのとは違いますよね。

 

子供が欲しいのに夫は激務で不在がちだから子作りのタイミングがない。

夫婦関係も微妙になったため、第2子の妊娠が希望よりも大幅に遅くなった…と嘆いていた人もいました。

 

4、妻子の苦境に気が付かない

夫は会社という帰属組織がありますが、妻や子供は真っ新な状態で海外生活スタートすることになります。

夫も新しい職場、慣れない仕事で大変とはいえ、職場の日本人社員や本社との繋がりはありますよね。

(出向先や立ち上げだと現地社員のみの場合もありますが…)

「日本との繋がりがない」「所属するグループがない」という状態が続くとアイデンティティの崩壊に繋がりかねません。

その点を意識していないと、「なぜ苦しんでいるのか」が理解できずに大きなズレが生じる原因になるでしょう。

落ち込んだときは日本行きの航空券をよく調べてました

どう向き合っていくべきか

1、お互いの考えや気持ちを伝える

まずは状況をわかってもらえるだけで相手への印象が違ってきます。

ときにはお互いのダメな部分を指摘しあい、価値観や考え方のすり合わせをしました。

 

2、家族との関わりを積極的に持つ

夫婦関係を良好に維持するための秘訣は些細なことでも感謝の気持ちを言葉にすることでした。

出張で不在、深夜帰宅だとしても報・連・相を合言葉に連絡はこまめに取り合うようにします。

 

また、家族で過ごすときは子供優先になってしまいます。

子供が学校に行っている時に職場の近くでランチをして夫婦で会話する機会を作っている人もいました。

 

3、ストレスを軽減する方法を一緒に考える

お互い気が付かないうちにストレスを抱えているものです。

美味しいものを食べたり、エクササイズで体を動かしたりしてストレスを解消するのもいいと思います。

周りの駐妻さんの中で多かったストレスが英語と運転でした。

苦手であれば英会話はアプリを駆使してなんとかする、運転は自宅周辺だけに限って高速は利用しない、

など使わなくてもいい方法でその人なりに対処していました。

 

4、休暇を取る

夫婦共にリフレッシュできる時間も必要です。

旅行を楽しみに日々の大変さを乗り切るという人も多く、私はまさに毎回全力でリサーチを準備をし、

帰りの飛行機の中でもう次の計画を考える…という感じでした。

アメリカ駐在では定番?の旅先・カンクン

悩んでいるのは自分だけではない

最初の1~2年は周りの人達がみんな上手くやっているようで「自分だけこんな状況なの?」と落ち込むばかりでした。

しかし、気心の知れた人が数人でき、深い話までできるようになると修羅場をくぐっている家庭やギリギリのところで止まっていた話も聞いて驚いたものです。

そして家庭環境が上手くいっている人たちも努力や試行錯誤を繰り返してそこまで到達したのだとわかります。

 

時にはどうしても解決する道が見えないとき、心のもやもやが晴れないときもありました。

そんなとき自問自答した質問がこれです。

 

「自分がここにいる意味はあるのだろうか?」

 

当時は答えが得られなくて悩んでいたけれど、5年間の駐在生活をずっと共にしてきたことが私の答えだったと思います。

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