カウボーイと言えば暴れる牛の背中に乗って取り押さる、馬を操りながらロープを投げるというイメージですよね。
西部開拓時代に活躍したカウボーイの伝統は現代のアメリカでも受け継がれています。
そのカウボーイ達の技術を実際に見ることができるのがロデオです。
今回は南部や中西部を中心に行われているロデオ大会について紹介します。
全米各地で開催されるロデオとは?
ロデオは元々カウボーイの仕事でしたが、今では競技スポーツになっています。
大会に出て賞金を稼ぐプロのカウボーイもいるくらいアメリカでは盛んに行われています。
競技は子供や女性も参加できる種目もあり、種目ごとにルールが定められています。
暴れる牛や馬に乗るというイメージが強いからか、度胸試しのように思われがちですが、
実は体力、バランス感覚、技術力が求められるスポーツです。
最初に観たときは基本ルールを知らずに、単に落ちずに規定時間ずっと乗り続ければ良いと思っていたのですが、
姿勢や牛の暴れ具合など採点ポイントが細かく分けられていて驚きました。
まずは服装から!カウボーイ&カウガールになりきる!
ロデオ観戦するにはまず形から!
定番のロデオコーデはカウボーイハット、ジャケット、デニムジーンズ、
チェックシャツ、ブーツ、バンダナといったアイテムを身につけます。
カウボーイハットひとつとっても種類豊富なので会場では色んなコーディネートを見るのも楽しいですよ。
女性はターコイズやビーズをアクセントにしたベルトやアクセサリーでアレンジしたり、
ガーリーなワンピースを着たカントリー調のスタイルも見かけました。
これらのアイテムは当日会場でも販売しています。
ロデオ気分を高めるためにも購入して身に着けてみましょう!
子供のカウボーイコーデ
ロデオの種目&ルール
まずロデオの種目はRough Stockと呼ばれるRiding Eventsとスピードを競う Timed Eventsの2つに分かれています。
Rough Stock (ラフ・ストック)
ラフ・ストックは跳ねる牛や馬に8秒間乗って点数を競う競技です。
8秒未満だと失格になり、8秒間乗り切ったらすばやく降りなければいけません。
牛や馬が激しい動きをするほど高い点数がつけられ、それに対してライダーが上手くコントロールして姿勢を保つことで高得点に繋がります。
ダイナミックで激しい動きが見られる一方で、「世界で最も危険なスポーツ」と呼ばれるほどライダーには命がけの競技です。
その中でも細かく4種目に分かれています。
- Bareback Riding…鞍ついていない馬に乗り、8秒間の乗り方と馬の跳ね具合を100点満点で採点します。
- Saddle Bronc Riding…鞍が付いた馬に乗り、8秒間の乗り方と馬の跳ね具合を100点満点で採点します。
- Bull Riding…跳ねる牛に乗り、8秒間の乗り方と馬の跳ね具合を100点満点で採点します。ロデオで一番人気の種目でトリを飾ります。
- Bull Fighting…ファイターが牛と向かい合い、いかに勇敢な行動を取れるかを競う競技です。ロデオの種目の中では歴史が浅く、行わない大会もあります。
Timed Events
牛にロープをかけるまでの時間や馬の走る速さを競うスピード競技です。
こちらも4種目あります。
- Barrel Racing…女性が行う競技です。馬に乗って三角形に置かれたバレル(樽)を回って戻ってくるまでの時間を競います。
- Steer Wrestling…馬の上から並走している若い牛に飛びつき、首をひねって牛を倒すまでの時間を競います。このとき、倒れた牛の足が4本とも同じ方向を向いていることが肝心です。
- Tie Down Roping…馬で子牛を追いかけ、ロープを使って3本の足を縛るまでの時間を競います。最初に子牛の首にロープを投げて動きを制したら、馬から降りて仰向けにしながら足を縛ります。
- Team Roping…ペアで子牛にロープをかける競技です。1人が馬に乗ったまま子牛の角にロープをかけ、もう1人が後ろ足にロープをかけます。両方のロープがピンと張るまでの時間を競います。
カウガールの競技
また、馬車を操って乗って速さを競ったり、子牛を追いかけてロープで捕まえる競技などが含まれる大会もあります。
高校生が参加する子牛捕獲競技
ライブストックショー
会場では各地の酪農家が自慢の家畜を持ち寄り、品評会が行われます。
牛や羊の他に、牧羊犬の競技もあります。時間内に羊をきちんと柵の中に集めるのはなかなか難しそうでした。
家畜の売買も行われていて、気に入った家畜があればその場で商談が始まります。
馬の品評会
売りに出されている牛たち。すぐ側を通ることができます。
農業用具の展示会
農業関係の人脈が集まるということで機械や用具の展示会と促販もあります。
巨大なトラクターに水や農薬を撒く機械、可動式倉庫など普段は近くでお目にかかれないものをたくさんみることができます。
中でもトラクターを始めとする農耕車の試乗コーナーは子供たちに大人気。
大人でも見上げるくらい巨大なトラクター
移動式遊園地はスリル満点
イベントが行われる場所には大体カーニバル(移動式遊園地)が同時に開かれています。
メリーゴーランドや観覧車といった定番の乗り物に加え、絶叫マシーンやバンジージャンプなどもあります。
ロデオよりも乗り物が目的で遊びに来る人もいるくらいです。
乗車はチケット制になっており入場前にチケット窓口で購入します。
追加が必要になったら園内でも購入可能です。
小さい子連れでも楽しめる
身長や年齢制限で遊園地の乗り物に乗れない小さな子供でも楽しめるエリアがあります。
ふれあい動物園やファーム体験ができる施設で遊んでみましょう。
週末にはカウボーイなりきり体験や走るヒツジに捕まって移動するレースといったイベントも行われますよ。
ロープを投げる練習中
本物のポニーに乗れるメリーゴーランド
コンサートやフードフェスなどイベントも盛りだくさん
会場では人気のBBQ店やフードトラック経営者が出店を出店し、順位を決めるフードコンテストがあります。
グルメ好きなら各スタンドの名物商品を食べ歩きするのも面白いです。
おすすめは頭ぐらい大きなビッグターキーと揚げ物シリーズ。
毎年一風変わった揚げ物商品が紹介されています。
また、ロデオ競技後には出演者が日替わりのコンサートが開催されます。
カントリーミュージックのシンガーやグループがメインとなっていますが、毎年メジャーなシンガーも登場します。
このコンサート目的で訪れる人も多いくらいで、特にMaroon5やビヨンセなど
人気の高いシンガーが出演する日のチケットは発売と同時に売り切れてしまいます。
定期的にツアーをしてない場合は生の演奏を聴けるのはとてもレアですから、遠方からはるばるやってくる人も少なくありません。
ロデオ会場に舞台が設置されてあっという間にコンサート会場に
遠くでも人気シンガーを観れると嬉しいです♪
一度はロデオ観戦してみましょう♪
ロデオの雰囲気が少しは伝わったでしょうか?
ルールに詳しくなくても迫力ある競技を楽しめますよ!
他の国ではなかなかお目にかかれる機会はないと思うので、お住まいの地域周辺や旅先で開催していれば一度足を運んでみて下さいね。
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