いよいよ来月は3月。たくさんの方が別の地へスライドしたり、本帰国と移動になる季節ですね。今回は、我が家の本帰国当日の話、帰国後にするべきこと。帰国してちょっと得した事やトラブルの話などを書いてみます。
本帰国当日の話
本帰国当日、我が家は、ホテルをチェックアウトして、住んでいたマンションに一旦戻って来ました。
実は、前日ホテルに泊まりに行く際に、荷物は、お友達の家に預かってもらっていたんです。お友達のマンションの前に予約していた送迎車が来るまで、外でお友達と最後のおしゃべり。子ども達は本帰国ということをよく分かっていない様子で、いつも通りじゃれあって遊んでいました。
すると、同じマンションのママ友がお子さん連れて会いに来てくれました。
なんだかこうして会いに来てくれて本当に幸せ者だなーと少しウルウル。
前日、主人の会社の送別会でとっても素敵な花束を頂いたのですが、生花なので検疫対象で時間もかかるし、手荷物もいっぱいなのでやむを得ず、荷物を預かって頂いたママ友にあげました。←会社の方、ごめんなさいm(__)m
思い出に写真だけ撮っておきました
そうするうちに、送迎車が来て、荷物を乗せて、「また日本でも会いましょうね~」とお別れし、空港へ出発しました。窓を開けて手を振っていた時は、涙は出なかったのですが、窓を閉めてからの方が一気に感情が込み上げて、涙が止まりませんでした。
上海浦東空港に着いて、総重量100kg超えの大量の荷物(当時は個数の制限はなかったです。)をカウンターに預けて、チェックイン。
搭乗口では、娘と同様、ランドセルを背負ったお子さんも数名いらっしゃいました。皆んな本帰国なんやろうねぇ・・・
空港に着いてするべき事とは
別送品に「はい」と個数を記入したのは初めてです。
最近は、入国手続きの際、パスポートにスタンプを押さなくても日本人なら入国できるようになりましたが、本帰国の際には、必ず入国スタンプが必要です。
その後、「別送品申告をされる方はこちら」と書かれたカウンターに並び、「別送品申告書」2枚を税関係員に渡して確認印をもらいます。
1枚は、税関係員に回収されます。
(別送品申告書は、引越業者から事前にいただけました。)
到着口を出て、「別送品申告書のお取り扱いカウンター」へ寄ります。
(引越業者から事前に指示がありますので、その場所に立ち寄ってください。)
カウンターで、「別送品手続きを〇〇業者扱いでお願いします。」と言って、引越業者の名前を言います。
その際、
- もう1枚の別送品申告書
- 入国スタンプが押されたパスポート
を提出します。パスポートが返却されたら、手続きは完了です。
万が一、引越業者の提携カウンターがない空港の場合は、
- 別送品申告書返却分原本1部
- パスポートの入国スタンプのページのコピー1部
を引越業者の支店に郵送すればいいようです。
その後、父が空港に迎えに来てくれて、無事日本へ帰って来ることができました。
なんだかタイムスリップしたというか、現実の世界に戻った感じ・・・
あぁ~楽しかった駐在生活終わっちゃったなぁ。というのが正直な気持ちでした。
帰国後にしたこと
幸い、我が家は、持ち家を空き家にしていたので、冷え切った自宅は、閑散としていて、まだしばらくは一時帰国の気分でした。ですが、だんだん本来の日本での生活を実感するようになります。
帰国後、早い段階で私がしたこととは?
市役所の手続き関係
- 住民票の転入の手続き
- 小学校の転入の手続き
- 認可保育園の申し込み
1.住民票の転入の手続きについて
我が家は持ち家があったので、母子は転出手続きをせずに赴任しました。そのため、主人のみ転入手続きをしました。
引越の時期が、年末か年明けで選択できるなら、1月2日以降の年明けをお薦めします。
これは、1月1日現在で居住しているかどうかで、6月から始まる住民税の課税が決まります。1月1日に給与所得者が住んでいると住民税の課税が6月からあり、1月2日から住み始めると1年間住民税を支払わなくていいのです。翌年6月からの課税となります。
3月に転入する場合は、6月からの支払はないのでラッキーです。翌年6月からの課税となります。
2.小学校の転入の手続きについて
小学1年生だった娘は、公立の小学校に転入するために、市役所で手続きをしました。
後日、学校で教頭先生から教科書を頂いたり、書類の提出などしたと思います。休みの間に、指定の制服、体操服を購入しました。上履きは、日本人学校で使っていたものをそのまま利用しました。
実は、年長の秋頃、市役所から「入学前健診のお知らせ」のハガキが届いていました。実際その時は、上海に駐在していたので、健診を受けていません。
公立の入学前健診って、本人の健康状態を知ることはもちろんなのですが、私立小学校に行くお子さんは受診しないですし、万が一来ない場合は、何か原因がある(子どもが病気で来れない、児童虐待、子どもが実際いないのにいるように見せかけている等)と疑うそうです。
我が家は「海外赴任で日本人学校に入学したので行けませんでした。」と言うと、
「そうだったんですね。大丈夫ですよ~」と。問題なかったです。
3.認可保育園の申し込みについて
我が家は、息子がちょうど幼稚園の年中さんでした。私立の幼稚園に入れることも考えたのですが、あと1年だけなのに制服やかばん、体操服を購入することを考えるとちょっともったいないなぁと思っていました。
上海に赴任するまで、私は、息子を1歳の時から認可保育園に預け働いていたので、同じ保育園に入れたくて再度申込みに行きました。幸い以前仲良かったママ友から、制服を譲って頂けることになり、それも決めてでした。
ところが・・・
希望する認可保育園が待機児童で入れなかったのです(>_<)
こんなことになるとは想定外でした。5歳児だから大丈夫だろうと高をくくっていました。
その後、毎月待機児童扱いになり、結局、待機児童扱いのまま別の認可保育園に転入することになりました。その保育園は、私服の保育園だったので、制服や体操服を購入しなくて済みました。
最初は、元々通ってた保育園に戻れなかったことを悔やんでいましたが、今となっては、他の保育園に行ったことで、ママ友も2倍、息子もお友達が2倍になり、公立小学校では、顔見知りの人がたくさんいて、とても楽しく学校に行ってくれてよかったと思っています。
海外駐在にかかわらず転勤の醍醐味って【お友達がたくさんできること】に尽きるなぁと思います。各地で仲良くなったお友達は大切にしたいですね。
ハローワーク関係
次に私について、自己都合退職で会社を退職しましたが、ハローワークで主人の会社の転勤で家族で帯同するための退職と説明したことで、会社都合退職に変更になりました。会社の辞令のコピーが必要でした。(赴任前の話)
それから、3年以内に戻って来れたこともあって、失業保険は、待機期間がなく、翌月からすぐ支給されました。ありがたかったです。
海外赴任する前に延長手続きしておく必要があります。
失業給付を受けている間に求職活動をしました。保育園に預けているだけに、早く再就職しなければ。という気持ちが強かったです。
結局・・・
求職活動をしながら、ハローワークの担当者に相談していると、「職業訓練校で、こんな学校の募集があるけど、どうかな?」と紹介されました。
「インバウンドサービス・エキスパート養成科」
外国人観光客に対する英語や中国語を使ったおもてなしの仕方や接遇を学ぶための学校です。主にレストラン、ホテル、お店の店員や電話予約応対など、将来外国人観光客が増加することを想定して作られた学科でした。
私自身、中国語は今後も勉強したいと思っていたので、とても興味のある学科でした。いつか中国語を使った仕事に就けたらいいなと思い、早速申込み、面接を受けて、合格となった訳です。
保育園に提出する証明書も、学生扱いになり、許可していただきました。
職業訓練なので、授業料は無料。教科書と交通費のみ実費でした。
職業訓練を受けながら、失業保険認定日には、公休で休むことができ、失業手当ももらえます。半年間通いました。
修了後、百貨店の電話通訳サービスの紹介もあったのですが、拘束時間が長いのと土日祝も出勤になるのでお断りし、パートタイムで高級中華料理レストランに就職しました。(現在は退職し別の仕事をしています)
また中国語も好きなので、修了後に見つけた中国語教室に現在も通っています(^^)
2025年大阪万博で何か役に立てればいいなぁと思ってます(^-^;
1ヶ月後の船便の到着
実際に船便が到着した時に撮った写真です。
荷物が到着するまでは、2段ベッドを買ったり、電化製品を買い替えたり、写真の整理をしたり、携帯の機種変更したり、とのんびり過ごしていました。
船便が到着してから、大量のダンボールで部屋を埋め尽くしました。子ども達が小学校、保育園に行っている間に少しずつ開封して行きました。
小学校も保育園も給食だから朝はラクチン!
我が家は40個と少ない方だったのかもしれません。98個と言ってたママ友もいましたよ。
1年間所得税がなかったので得したこと
海外駐在中は、日本で所得税を払わずに済んだので(中国で所得税を納税しています)、非課税世帯になっていたのです。
そのため、帰国した年は、市の乳がん検診、子宮がん検診、胃がん検診、健康診断など無料で受けられました。
また、令和元年10月より、幼児教育無償化がスタートしましたが、当時、認可保育園の保育料も非課税世帯扱いの保育料でした。
市によっても対応は違うかもしれませんが、ちょっとだけ得しました。
本帰国してからのトラブルとは?
住んでいる地域によるのかもしれませんが、日本って町内会費とか自治会費があるんですよね。そんなことすっかり忘れてまして、春に新しい班長さんが町内会費を集金に来られたのですが、ピンポンが鳴っても居留守使っていたんです。モニター越しに知っている人や宅急便以外はドアを開けないようにしていたので。。。
その後、何度か来られたようです。ある時、出てみると「町内会費の集金に来たのですが、払う気ありますか?」と言われてしまいました。
「払う気ある?」そんないい方されるとは思ってもみませんでした。
その時現金がすぐ用意できなかったので、後日支払ったのですが、このような事になったのには、町内会にも原因があります。
この町内は、新しく班長になっても、誰が次期班長になるか集金に来るまで分からないシステムだったのです。また海外に駐在していた分、上海でも知らない人の来客は対応しないようにしていました。〇〇費と偽って外国人を狙った詐欺もあったので。。。
仲のよいご近所さんに、「名前も顔も分からない人に、集金って来たけど、詐欺ちゃうかなって疑ってしまうわー。」って言ったことがあり、恐らくその一言で?なんと翌年から方法が変わりました!
回覧板で、次期班長の名前の公表、次期班長からの簡単な挨拶文に何月何日~何月何日の間に集金に伺います。ご不在の場合は、ご連絡ください。という明確な日程の記入まで、提示していただけることになったのです。素晴らしい対応!これで翌年から安心して払うことができました。
本帰国後の失敗や行動もそのうち慣れます(笑)
久し振りの日本での生活。選挙カーが通ると「中国では選挙なんてなかったなぁ」とか、自転車に乗って習い事に行く子ども達を見かけると、「日本は安全やなぁ」とか、こいのぼりを見ると、「あー日本らしいなぁ」とか、海外に住んでいたからこそ、日本ならではを感じられます。
その一方、こんな失敗も・・・
ご近所さんの苗字を失念してしまいました。かなり重症です(>_<)
漢字を中国語読みしてしまったり、日本語の単語が出てこないこともありました。レストランのテーブル席でお会計を済まそうとしたり、流行りものについて行けなかったり、最初は、浦島太郎状態になったりもします。
日本での”上海駐妻あるある”について書いた記事はこちら↓
海外に駐在すると誰もがこうなる?日本での”上海駐妻あるある”まとめてみました。
ですが、そのうち慣れます(^^)
時間が解決してくれますよ~。
覚えおくと便利な一言中国語
「我们顺利回国了。」
帰任直後の得したことに保育料のことがあったので気になって調べました。
現在では海外からの帰任者は非課税世帯扱いにはならないようです。
勤務先に給与証明書を発行してもらうなど所得が推定できる資料を提出し、その情報から保育料を算出するとのことです。
平成31年度 内閣府の自治体向けQ&AのNo.149に明記してありますよ。
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/administer/qa/pdf/jichitai_faq.pdf
まおまお様
そうだったんですね!制度も少しずつ変わっていくので、その都度調べる必要がありますね。
コメント頂きありがとうございました。
来年あたり帰任しそうなので保育料が安く済むならラッキーだったのですが、、、そう上手くはいきませんね。
海外在住でも妻と子供の住民票だけ残しておけば児童手当がもらえる自治体もあったり…
色んなパターンを想定してるのでしょうがもう少しわかりやすい制度にして欲しいですよね。
まおまお様
来年本帰国予定なんですね。早くから下調べされててエライです!
お子さんを幼稚園にするか保育園にするか、幼児教育無償化によって、いくらになるのかとか気になりますよね。
こればかりは、各自治体や公立、私立によっても違うので、一時帰国の時に、市役所などで情報収集しておくと、あわてないと思います。帰任先が関東なのか関西なのかどこか分からない。という場合もあるので、決まってからでないと動けませんが、一時帰国先の市役所で予習しておくといいかなと思いました。