日本では家を探す際は不動産屋さんを利用すると思いますが、
ノルウェーでは不動産屋はほとんどの方が利用しません。
家を探す場合はネットで見つけたり、知り合いに紹介してもらったりして自分で見つけます。
異国で住居を探して交渉・手続きなども全て自分でするとなると少しハードルが高くなりますよね。
なので実際私がどうやって現在の住まいを見つけたのか、
選び方のポイントや家賃相場なども含めてお教えしたいと思います!
住居の種類
まずは住居の種類を説明したいと思います。
住む家の種類としては戸建て(Enebolig)アパート(Leilighet)、タウンハウス(Rekkehus)があります。
日本のようなマンションは(Blokk)と呼ばれます。
少しややこしいのですが、賃貸物件は部屋のタイプや一部をシェアするかによって(Hybel)と(Hybelleilighet)に分かれます。
例えば、学生などはトイレやキッチンなど一部をシェアする物件や
ワンルームに住むことが多いのですが、これを(Hybel)と言います。
私は(Hybelleilighet)タイプの家に住んでいるのですが、
戸建ての家の1階で、上の階に大家さん家族が住んでいます。
トイレやキッチンなどはシェアすることなく玄関も別々で、このようなタイプの賃貸がノルウェーでは多いです。
私としては大家さんがいることで、何かあった時にすぐ相談できて色々と助けてもらえるので心強いです。
お部屋探しで使えるウェブサイト
多くの方が利用されているのはFinn.noというサイトとHybel.noです。
こちらはノルウェー語のみになりますが多くの物件があるので、大体の方がこのサイトで探すようです。
Finn.noでの探し方・手順を簡単に載せておきますので参考にしてください。
ページのトップにある家のアイコン Eiendom を選択してください。
そして次のページで Bolig til leie を選択、開かれたページの左側にある住む地域を選んで、月々の家賃 Månedsleie などの詳細を入力してください。
オーナーに問い合わせたい場合はSend Meldingからメッセージを送ることができますが、サイトでアカウントを作成しログインする必要があります。
私が引っ越す際は上記のサイトとFacebookも利用していました。
Facebookで自分が住む地域名、または ” Til Leie 地域名 ” と検索すると
家を探している方のためのグループを見つけることができます。
(例.トロムソ- Til Leie i Tromsø)
またそのグループ内で自分の写真やプロフィール、家賃希望額、
いつから住みたいかなどを書くことで逆に大家さんから連絡が来ることもあります。
私は上記の自己紹介内容以外にも、
・私が日本人であること
・ふたり暮らし
・ペットなし
・喫煙なし
・夫の仕事について(毎月の支払いに問題がないという証明のため)
・パーティーなどはほとんどせず騒音などにも配慮している
ということも書きました。
本当に大家さんからスカウトの連絡がくるのかな?と思いましたが、実際何件かメッセージがきました。
残念ながら私たちの希望とは少し合わなかったのでその中からは選びませんでしたが、
自分から住居を探していることをアピールすることも効果的な手段だと思います。
また、夏の時期はノルウェー人は旅行に行く方が多いので、不在の間の1~3ヶ月短期間だけの貸し出しという情報が多く載っているため気をつけて下さい。
住居選びのポイント
私が重視したポイントは
・家具家電付き
・電気代込みの物件
・スーパーなどが近くにあるか
・ダウンタウンまたは職場までの交通アクセスが便利か
ノルウェーでは家具付きの物件が多いです。
私が住んでいるところでは、家電は冷蔵庫・オーブン・洗濯乾燥機がついていました。
家具はベット・テーブル・ソファ・椅子・デスクテーブル・食器棚・本棚・タンスなどです。
ほとんど揃っていたので電子レンジやテレビ、寝具などの準備だけで済みました。
そして次に大切なのは、電気代が込みかどうかです!
ノルウェーの冬では暖房はほとんどつけっぱなしです。(止めると水道などが凍るため)
ガスは使わず、キッチンコンロやシャワーなども全て電気のため電気代が含まれているかは大きなポイントです!
また車を使わない方はダウンタウンや職場までのアクセスが便利か、できれば徒歩圏内かをチェックしておくことをおすすめします。
ここトロムソの場所によっては道路の凍結や風の影響により橋などが通行止めになることがあります。
私の友人は街から離れた所に住んでいるのですが、ダウンタウンまで来れないということが度々あります。
また私はダウンタウンまで徒歩20分程度の所に住んでいますが、
先日道路工事の影響でバスがキャンセルになり大雪の中徒歩で自宅まで帰らなければいけませんでした。
冬の時期は寒い中歩いて帰るのは大変ですし、自転車を使う方も雪道の運転は危ないです。
これらのことを考えると、家賃が少し高くても交通の便がよくて住みやすい場所の方がいいと思います。
家賃相場
場所や賃貸のタイプによって変わってきますが、参考にトロムソの家賃資料をご紹介したいと思います。
トロムソ
【学生向け】1部屋(10㎡~15㎡)キッチン・バスルームシェア
家賃:5,000~6,000クローネ(約59,000~71,000円)
電気・水道・インターネット込み
【ふたり暮らし向け】1LDK/2LDK(40㎡~65㎡)
家賃:14,000~16,000クローネ(約165,000~189,000円)
家具家電付き・電気・インターネット込み
※2020年2月現在の為替レートで換算
金額は私が引っ越してきた時より少し上がっている気がします。
オスロも調べてみたのですが、あまりトロムソと変わりませんでした。
オスロの方が学生向けの部屋はかなり多かったです。
ノルウェーでは最初にデポジットを払わなければいけない物件もあります。
大体家賃2ヶ月分くらいになりますが、私の物件はリフォームしてあり家電も新しいものだったのにデポジットなしでした。
ノルウェーと日本のちがい
引っ越し業者がない
ノルウェーでは引っ越し屋さんなどはありません!
ここまで自分でするのか…と少し衝撃的でしたが、だから家具家電付きの物件が多いのかな?とも思います。
引っ越し作業はトラックなどを借りて、自分たちで作業します。
なるべく荷物を減らすためにも不要な物は売ったり、新居で必要なものは引っ越し先で購入したりするのですが、
その際も先程紹介したFinn.noが使えます。
フリマサイトのようにいらなくなった家具家電を出品していて、中古品ですが良い状態の物も売っています。
バスタブがない
ノルウェーではバスタブはなく、シャワーのみになります。
日本のお風呂が恋しくなりますが、バスタブがある家を見つけるのはなかなか難しいです。
シャワー・トイレ・洗面所が一緒にあるタイプが多いので、シャワーを使ってる際にトイレが使えないのも不便ですね。
家の中で靴はぬぎます!
アメリカやヨーロッパの一部の国では靴を脱がずに家に入りますが、ノルウェーでは日本と同じように靴を脱ぎます。
ですが少し違うのが、日本の玄関のように外と内を分けるような段差はありません。
なので脱いだ靴はドアの側に置くことが多いです。
雪などで靴が濡れるので土足のままということはなく、スリッパなどに履き替えます。(床暖房がついている家も多いので、靴下だけで過ごすという家も多くあります)
ノルウェーへの引っ越しは自分でしなければいけないことがたくさんあって大変です。
駐在の場合は会社が住居を見つけてくれる場合もあると思いますが、留学や移住となると自分でしないといけません。
地域によっては住居を探している方の割合が販売者より多く、物件が少ないということもあるようなので移住が決まり次第、早めに探すことをおすすめします!
今回の記事が少しでも今後ノルウェーに移住される方のお役に立てれば嬉しいです。
コメントを残す