2月のイベントと言えば節分とバレンタインですね!
バレンタインデーはもともと西洋の文化が日本に来たもので、「愛を伝える日」になっています。
ところが日本とアメリカでバレンタインデーの様子は少々異なります。
今回はアメリカのバレンタインデー事情についてご紹介しますね。
アメリカのバレンタインの贈り物
ご存知かもしれませんが、女性が男性に告白してチョコレートを贈るのは、日本独自の習慣です。
チョコレート業者がデパートのバレンタインセールでキャンペーンを行ったのが始まりと言われています。
今ではチョコレートといえばバレンタインデーの代名詞のようになっていますね。
アメリカでは恋人や友達、家族など大切な人にカードや花束、お菓子を贈ります。
その中にチョコレートも含まれていますが、あくまで選択肢のひとつ。
男性側から贈ることが多いことと、ホワイトデーのお返しはしない点が異なります。
赤が基調の花束
同性に贈り物をすることもあります。
ただ、同性愛者でなければ男性同士は稀で、相手との関係は家族、学校の先生と保護者など近い関係に限るようです。
女性同士は日本と同じで男性同士よりもフランクにやりとりします。
義理チョコや友チョコはある?
会社での義理チョコはない
アメリカでの夫の勤務先は日本人が数人いる他はアメリカ人を中心に多国籍という構成でした。
そのためか、バレンタインで上司や同僚に義理チョコを渡す習慣はありませんでした。
オフィスに日本人が多いという会社であればアメリカでも義理チョコが必要なのかもしれません。
贈りたい相手に自発的に
会社での義理チョコはありませんが、親しい人やお世話になっている人に感謝の気持ちを込めてカードやお菓子を贈ることはあります。
これには仕事関係の人も含まれます。
何が違うかというと、「義務」ではなく「自分が贈りたいから相手に贈るものであって、見返りも求めていない」ということ。
いわゆる「友チョコ」で友達に贈ることはあっても、交換するというルールではないのです。
学校のチョコレート交換
子供がプリスクールや小学校に通っているなら、贈り物の準備が必要です。
カードやお菓子を人数分準備してクラスメイトと交換するのです。
バレンタインが近づくとバレンタインパーティーとギフト交換について案内されるのでよく確認しておきます。
交換するギフトはお菓子やカード、ステッカー等何でも構わない、というところから、カードのみに指定される場合も。
チョコレートにはナッツ類が含まれていることが多く、アレルギーに対応したお菓子を用意するよう指示されることがあります。
学校のイベントでの交換は性別関係なく、クラス全員とやりとりになります。
中高生になるとホームルームがなくなり、各自で授業のカリキュラムを組む単位制なのでクラスでのパーティーはしません。
学校によっては学校全体でPTA主催のパーティーをするところもありますが、基本的にはカップル同士が個人的にイベントを楽しむという感じです。
スクールでもらってきたカードやお菓子
そして先生にもメッセージカードとギフトが必要です。
市販のカードに子供がメッセージや絵を描けば十分ですが、問題はどんなギフトを贈るのか。
学校によっては先生への贈り物も指定があったり、クラスの委員が集金して大きな贈り物をすることもあります。
我が子のプリスクールは各自で準備するスタイルでした。
先輩ママ友にリサーチしたところ、お菓子や花束を贈る人が多いと聞くので、私はあえて違う趣向にしてみました。
先生はバラの花が好きだという情報から、バラの形をした石鹸とバラの香りのバスソルトの詰め合わせを選びました。
日本の学校ではバレンタインの贈り物を持参するのは禁止しているところが多いと聞きますが、
アメリカでは逆に先生にまで贈り物が必要というのは面白いですね。
駐妻が贈るべき相手
私が駐在時代にバレンタインギフトを贈ったのはESLの先生でした。
子供が生まれてからはお世話になっている教会ナーサリーのスタッフにカードとチョコを贈るようになりました。
所属している会社の婦人会や友人関係で個人差はあるでしょうが、バレンタインはさほど気を遣わなくて済むイベントだと思います。
カップルや夫婦はデートやディナーが定番
カップルや夫婦はバレンタインデートで映画に行ったりディナーを食べるのが定番の過ごし方です。
子供がいる夫婦も子供を預けてデートに出かけることは珍しくありません。
教会やスポーツジムではペアレンツナイトアウトが開催され、これらを利用して出かけることができます。
バレンタイン前の週末や当日はレストランの予約はいっぱいなので、外食の予定があるなら早めの予約が必要です。
ディナー前後にイルミネーションを見るのも定番だそう
当日仕事で会えない、離れた場所にいる人たちは自宅やオフィスに贈り物とカードを手配するようです。
海外ドラマや映画で恋人からオフィスに花が届くというシーンがありますよね?
誇張表現していると思っていたら、現実に行われていました。
夫の会社では毎年女性スタッフの机に花束が届いていたそうです。
思わず笑ってしまったエピソード
バレンタイン前の週末に夫が職場の同僚と食事に行ったときのことです。
夕食を食べたのは日本食を取り入れた創作レストラン。夜にはバーも兼ねています。
普段家族で食事したこともあるのですが、この日の店内はカップルだらけ。
会計をした夫に、店員さんがプチギフトのチョコレートを渡し、「ボーイフレンドにどうぞ。」と言われたのです。
どうやらデートだと勘違いされたらしいです。
予期せぬ出来事に訂正もできず、複雑な心境で帰宅してきました。
近年話題になっているLGBTですが、同性同士でデートしても当たり前のことのように受け入れられ、違和感なく過ごせるのは素敵なことだと感じました。
駐在員もバレンタインは妻に感謝と愛を
普段は忙しい駐在員の方々ですが、バレンタインには日頃の感謝を込めて妻に贈り物をしたり、夫婦でディナーを楽しんだりしているようです。
夫もアメリカに感化されたおかげで、駐在してからは贈り物をしてくれるようになりました。
我が家の家計では高価な贈り物なんてとんでもない!という状況だったので、毎年花束と私の好きないちごのチョコレートがけもらっていました。
不満やストレスはあっても、こうして気にかけてくれることを感じると嬉しいものです。
在米中、お気に入りだったレストラン
男女問わず、愛をシェアする日を!
当日には赤、白、ピンクを組み合わせたり、取り入れる服装をしている人が多いのも面白いです。
すれ違う人や買い物で会ったスーパーの店員さんも気軽に「ハッピーバレンタイン!」と声をかけてくれるので、
にっこり笑って同じ言葉を返してみましょう。
祝日やイベントの日には普段の挨拶代りに「ハッピー〇〇〇!」と言い合い、笑顔が増えるような気がします。
アメリカでのバレンタインは年齢や性別に関係なく楽しめるものだと感じました。
身近な人の大切さを感じたり、愛情を伝えることでお互い幸せになれる素敵な日ですね。
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