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アメリカで産後うつになった原因と対処法、ならないためのアドバイス・家族に手伝いに来てもらう時は要注意

産後には心身や環境の変化に加えて、慣れない育児と出産の疲れから体調を崩しやすくなります。

妊娠中にはまさか自分が産後うつになるとは予想もしてなかったのですが、

経験してみると誰しもがその可能性を持っているのだと思いました。

 

今回は私が産後うつになった経緯と原因、そして対処法と産後うつにならないための対策をお伝えします。

 

産後うつとは?

産後はホルモンバランスの変化が激しく、不安定になります。

ベビーが生まれて嬉しいけれど、理由もなく気分が落ち込んでしまったり、

漠然と悲しい気持ちに襲われてしまうことがあります。

産後の体が回復しないうちに昼夜問わず新生児のお世話で睡眠不足になり、疲労も溜まります。

そして慣れない育児に対してプレッシャーや不安を強く感じる人は少なくありません。

このような精神的なストレスや疲労が要因となり気分が落ち込み、長期的に続く場合は産後うつであると考えられています。

※英語では「Postpartum Depression」と表現します。

 

産後うつの発症しやすい時期

産後2週間から数カ月以内に症状が出てくることが多いです。

特に産後1カ月頃にピークがあると言われます。

 

産後うつでよく見られる症状

 

  • 眠れない
  • 理由もなく涙が出てくる
  • 感情の起伏が激しく、ちょっとしたことで怒ったり泣いたりする
  • 集中力が低下し、物事にうまく対処できなくなる
  • 疲労感が激しく、気力が沸かない
  • まわりの物事に興味が持てなくなる
  • 悲観的にしか物事を捉えられない
  • 自分が悪いと感じている
  • 母親失格だと感じている
  • 子供を傷つけるのではないかという不安を感じる
  • 死にたいと思うことがある

情緒不安定という点ではマタニティブルーと似ているので判断がつきにくいです。

一般的にマタニティブルーは一過性のもので1~2週間すれば自然に解消すると言われています。

このような症状が続き、改善しない場合は産後うつの可能性が高いです。

 

産後の状況とうつになった原因

産後うつになった原因はいくつか挙げられるのですが、主な原因になったのは手伝いに来てもらった母でした。

元々の関係性に加えて、世代間や日米のギャップも大きかったのが蓄積し、うつになる引き金を引いてしまったのだと思います。

 

1、母乳が出なかった

産後2~3ヶ月は母乳の量が少なかったです。

周りで赤ちゃんを子育てしている知り合いは母乳育児で、しかも完母の人ばかりだったので、

母乳育児にこだわり、粉ミルクを使うことに抵抗もありました。

生産量を増やすためにベビーに授乳した後は、毎回電動搾乳機を使って刺激する日々でした。

気付かないうちに、なぜか自分に大きなプレッシャーを与えてしまっていたのです。

毎日飲んでいた母乳の出を良くするお茶

2、ベビーが黄疸になってしまった

母乳育児にこだわってミルクをあまり使わずにいると、入院中に我が子が黄疸になってしまい、

退院後も一週間ほど毎日病院通いが続きました。

母乳が出ない上に、毎回ミルクを追加しなかったのは虐待みたいな酷い行為をしてしまったと思って自分を責めました。

 

3、睡眠時間が足りなかった

生後3週間頃までの第一子は1時間おきに泣いてオムツ交換か授乳を繰り返していました。

その合間に電動搾乳機で搾乳、調べ物を繰り返していたのでまとまって1時間以上寝る時間はありませんでした。

授乳中にベビーを抱っこしながらうとうとすることもしょっちゅうです。

1日の平均睡眠時間は合計で2~3時間。

夫に代わって欲しくて夜中に起こそうとすると、「仕事で疲れてるんだから!」と母に止められ、

ベビーが泣いている時に起きられないと嫌味を言われるので眠くても寝れないという状況でした。

これが普通でみんな通る道、という人もいますが、誰が経験しても過酷だと思います。

そしてロングスリーパーの私は8時間以上寝ないと調子が悪くなってしまうので、極度に短い睡眠時間は辛かったです。

 

4、里帰り出産しなかった

実母にアメリカの自宅に来てもらって産後の育児をしていました。

約2か月間滞在してもらいましたが、お互いストレスが溜まるばかりでした。

 

家電の使い方、日用品の置き場所、家庭内のルールが違うので、

母に家事やちょっとした用事を頼むときに手間取ったり、

毎回説明が必要だったりとトラブルが絶えませんでした。

また、母はアメリカでの運転が不慣れなので自分で外出するのもままならず、

遠出する用事を頼むことが難しかったです。

徒歩圏内にあるスーパーでの食料品や日用品の買い出しを頼んでも、

頼んだものを探すのに非常に時間がかかったり、わからないということが多々ありました。

 

実家に滞在していれば問題なく済むことに手間取ったり、頼めないということがストレスに感じていました。

母側からすると、周りに知り合いもおらず、話し相手は基本私と夫だけで家の中に籠っていたので

気分転換をしたり誰かに愚痴を聞いてもらって不満を吐き出す機会がありませんでした。

 

5、早期出産になり準備不足だった

 

出産予定日よりも約2週間早い時期に急遽早期計画分娩をすることになってしまいました。

当初の予定では2週間前に母がアメリカに到着して、時差ボケとフライト疲れを直しながら家事やアメリカでの育児方式を説明して慣れてもらおうと考えていました。

しかし、事前に伝えておきたかったことが何もできないままベビーが誕生し、母との共同生活が始まってしまいました。

 

6、日米の育児の違い

親世代とは育児事情が変わっていて、その違いが原因でトラブルが発生するというのはよく耳にします。

我が家の場合、それに加えて日米の違いもあったので私たち夫婦と母の間で意見の食い違いが頻繁に起きました。

 

例えば、アメリカのクリブ(ベビーベッド)は日本のようにサイドの柵の上げ下ろしができません。

昔はこのタイプもあったようですが、事故が多発して現在では販売中止となっています。

日本で出産して日本製のクリブを持ってきたり、日本製のクリブを譲ってもらう機会があった人はアメリカでも使っていました。

しかし、我が家はアメリカ製のクリブを入手していたので柵は移動できませんでした。

その点が母は納得できずに、「探せばアメリカにも柵の上げ下ろしができるクリブがあるはずだ!」と言い張り、準備できなかった私たちを責めました。

 

そして、粉ミルクや液体ミルクにも否定的でした。

アメリカの粉ミルクは常温の水でも溶かして授乳することができます。

それを説明した上で、急ぐときは常温の水で溶かした上で湯せんして温める方法をお願いしましたが、おかしいと否定されてしまいました。

外出時に液体ミルクを持参すると、「長期保存できるものは何が入っているかわからなから危険だ。」

という理由で粉ミルクと保温ボトル入りのお湯を持ち歩くことを強要します。

現在は日本でも液体ミルクが販売され、徐々に普及していますが、母世代には馴染みがなく、得体のしれない物という認識なようです。

新生児期はぶかぶかだったロンパース

7、実母との関係悪化

私の母はとてもアクの強い性格です。

子供を自分の思い通りにしたい、というタイプなので

幼少の頃や学生時代は母の敷いたレールに乗って行動することが多かったです。

就職し、結婚すればさすがに私も一人の人間として意思があるので、

すべて母の言う通りにすることはなくなりましたが、顔色を伺うクセは抜けませんでした。

そんな関係だったので、産後で殺気立ち、育児に口出しされてイライラしている私の態度に驚き、腹が立ったようです。

アメリカで生活したから性格が変わっておかしくなったと思われ、精神科に行くように言われた程です。

産後は母と絶えず口論になっていました。

 

8、実母から毎日責められる

上記に説明したような性格なのですべて母の言う通りにしない、

思い通りにならないことがあると不機嫌になり、不満があることに対して毎日文句を言います。

後半には毎日家に籠りきりで家事とベビーの世話の繰り返しに疲れたためか、

「私はこんなことをするためにアメリカに来た訳じゃない」と言われました。

何かにつけ数カ月前に出産した従姉と比べてダメ出しするし、

落ち込んで泣いている私に対してさらに責める言葉を発するので、

産後のジェットコースター並の不安定なメンタルに追い打ちをかけるには効果抜群でした。

 

9、聞きたいことを友達に相談できなかった

完全に視野が狭くなっていて、こんな些細なことを聞いてもいいのかわからずに

アメリカで出産経験のある友達に相談できませんでした。

とても信頼できる旧知の仲である日本の友達にも、環境が違うこの悩みは理解してもらえないと思い込んでいました。

 

産後うつだと気付いたきっかけ

はっきりと産後うつだと認識したのは産後6週間の産婦人科健診の時です。

妊娠後期にメンタルチェックをしたのと同じ質問項目があり、

その結果でドクターから何か心配なことはないか、体調や気持ちの変化がないか聞かれました。

そして、回答の数値が危険ラインを超えているので、カウンセリングを受けた方がいいと強くすすめられました。

ベビーと一緒に母も同行していたので英語とはいえ、はっきり説明するのは難しかったのですが、

とても辛い状況だと伝えたら即座にカウンセリングの手配をしてもらえました。

 

アメリカの産婦人科での産後うつへの対応

 

カウンセリングを受ける

産後うつに関しての対応は病院やドクターによって判断が異なるでしょうが、まずはカウンセリングを受けました。

これは単純にドクターよりもカウンセラーの予約が先に取れたからです。

 

まずは近況と自分の現状を軽く説明し、その後にカウンセラーから様々な質問がありました。

家族構成、親の職業、子供の頃はどんなものが好きだったかなど

相手のバックグラウンドを知るための質問だったように思います。

次に一番不安に感じていること、その原因を探る話をしました。

カウンセリングを進めていく中で、やはり一番の原因は母の存在であるという結論に至りました。

最後に現状を改善するためにできることを一緒に考え、不安な気持ちにならないためのアドバイスをもらいました。

 

  • 1日合計6時間は睡眠時間を確保すること
  • 1日30分間は必ず自分のためだけの時間を過ごすこと
  • 家族(特に夫)に自分の現状を知ってもらうこと
  • 苦しいと感じたら誰でもいいからSOSを出すこと(病院にも24時間連絡OK)

また、カウンセリングにも通訳サービスを利用することができます。

英語で伝えられる部分は直接自分の言葉で話したのですが、

表現しにくい部分は通訳さんに翻訳してもらっていました。

カウンセリングという特殊な事情なので、カウンセラーの指示で通訳は可能な限り同じ人を手配するように配慮してもらえました。

 

精神科ドクターとの面談

次に、精神科のドクターの診察を受けました。

診察内容はカウンセラーと面談したときと似たような質疑があり、現状と気持ちのあり方を確認されました。

必要であれば授乳中でも服用できる薬を処方してもらえます。

私の場合は、薬を使うか否かは自己判断で選ぶことができました。

できるだけ薬は使いたくなかったので、カウンセリングを続けて改善を試みることにしました。

 

そしてカウンセリングと精神科の診察を受けたのは産後6~7週間目。

約2週間後には母の帰国が迫っていました。

原因である母がいなくなってからの変化を比較するために、

母の帰国後に次回の予約を取ることになりました。

 

ここでもカウンセラーと同様、苦しいとき、辛いときはいつでも連絡して構わないと言われます。

そしてもしも薬が必要な時は電話すればすぐに薬局で薬を受け取れるように、処方箋の手配もしてもらえました。

ベビーシャワーの時には産後うつになるなんて想像もしてなかった…

その後の経過と診察

母の帰国後、それまで沈んでいた気分が嘘のように晴れやかになりました。

ベビーのお世話や家事など自分がやることは増えたのですが、

プレッシャーから解放されたため全然苦になりませんでした。

母を気にせず自由に行動できるということが嬉しくて、視界が明るくなったのを今でも覚えています。

 

カウンセリングや精神科での診察でもその効果ははっきり出ていました。

カウンセラーやドクターにも声色や表情が違うと言われました。

この時点で精神科は一旦診察終了となり、カウンセリングを数回続けて様子を見ることになりました。

その後、カウンセリングも2回受けて終了でした。

 

ただ、何がきっかけでまた似たような状況になるかわからないので、気になることがあれば気軽に連絡して相談するようにアドバイスを受けました。

いつでも力になるよ、と言ってもらえて、専門家に相談できるルートを知っているだけでとても心強いと感じました。

 

産後うつかも?そう思った時の対処法

6週間の婦人科健診までの私の心境はこんな風に考えることが多かったです。

  • 自分が必要ない人間だと考えてしまう(粉ミルクと世話する人がいればベビーは大丈夫だから)
  • 消えてなくなりたいと思う
  • いたらないことばかりでベビーに申し訳ない気持ちでいっぱい

 

そして産後うつを経験した上で、私が効果的だと考える対処法はこの5つです。

  • 産婦人科のドクターに相談する
  • 友達や家族など信頼できる人に相談する
  • できるだけ休息を取る
  • 自分が楽しむ時間を持つ
  • 外部の人に手助けを依頼する

こうしてよかったと思うこともあれば、もっと違う方法を選択しておけばよかったと考えたこともあります。

特に、ベビーのお世話や家事について外部の手助けを利用する方法は実行すればよかったと後悔しています。

私の症状が良くなる一番の方法は原因である母に早めに帰国してもらうことでした。

しかし、「悪影響を及ぼすのは困るけれど、実際に人手が足りなくなるのは困る!」

と夫が主張するのでその意見を尊重したのです。

 

変更の航空券代やベビーシッターを雇う手間とお金と比較した結果、

夫は母にはそのまま残ってもらう判断をしました。

今考えると、例え予定外の費用が発生したとしても、

関係がここまでこじれて私が酷い状態になる前にもっと早めに帰国してもらうのがよかったと思います。

近くのカフェでぼーっと一人時間を過ごしてもいつの間にかベビーのことを考えてしまう

手伝いに来てもらう際の注意点

私のように産後うつにはならなかったものの、実家から出産や育児の手伝いで長期滞在してもらうとトラブルが起きたり関係が悪化することはよくあるそうです。

後から友達に事の詳細を話すと、実は私も…なんて打ち明けられたから驚きました。

 

永住予定の友達は毎年実家の家族が2週間~1ケ月滞在しており、

その度に喧嘩を繰り返し、お互いもう顔も見たくないと思うほど疲弊すると聞きました。

もちろん、滞在中円満に過ごして帰国するときは寂しくて泣いてしまった、

という人もいますので家族によりけりです。

 

里帰り出産が一般的な日本でそれを経験してきた親世代が、

自分の経験とは違うことを受け入れられるかがポイントになると思います。

海外の娘の家に滞在して産後の手伝いをするという特殊な事情に順応できたとしても、

普段とは異なる環境の生活でストレスを感じているかもしれません。

以下の3つは母に手伝ってもらう上で気を付けていればよかったと思ったことです。

 

  • 手伝いに来てもらう人には日本の妊婦向け&育児雑誌や本を熟読してもらう
  • 手伝いに来てもらう人の滞在は2~4週間くらいがお互いストレスが溜まりすぎない
  • 滞在中に休息日を設けたりして息抜きの機会を作る

 

産後うつにならないためのアドバイス

産後うつはこうすれば防止できるという明確なものがある訳でなく、

誰もが症状が出る可能性を持っています。

私は海外で子供を育てるという緊張感と責任感から、

何でも自分でやらなければと思い込み、失敗できないという強迫観念がありました。

タイムマシンを使って当時の自分にアドバイスできるなら、これらのことを伝えたいと思います。

 

  • 完璧を目指さない
  • 可能な限り休息・睡眠を取る
  • 不安に感じることは誰かに聞いてもらう
  • 必要に応じてベビーシッターや産後ドゥーラ、家事代行など外部のサービスを利用する
  • 夫にも育児の当事者・共同体であることを自覚してもらい、主体的に行動してもらう

 

はっきり産後うつと診断されなくても、気づかない間に軽度の産後うつになっている人は多いと聞きます。

現在子育て中の方、これから出産を控えている方、悩みを相談したいという時はこちらの相談サイトを活用する方法もあります。

 

海外こころのヘルプデスク24時

https://www.helpdesk24.net/

 

友達が相談員として活動しており、帰国後にこのサイトの存在を知りました。

海外在住者または経験者が相談員として悩みや相談を無料で受け付けています。

オンラインを利用して日本語で会話できるという点、

海外生活経験者が対応しているという点が良いと思います。

 

 

産後うつが酷い時の気持ちは思い出すだけでも苦しくなる程でした。

私のような経験をする人が1人でも少なくなるように、産後の幸せな時間を大切に過ごせるように、

この記事がお役に立てれば幸いです。

 

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2 COMMENTS

funbelajar funbelajar

読んでいて涙が出そうになりました。
とってもとっても頑張られたんですね。
私も1人目を海外出産したので、実母に来てもらいましたが、howdyさんと同じような状態になりましたよ。母の滞在を短期間にしていたので乗り切れましたが、母の帰国後は手伝ってくれない夫とに不満が爆発!

夫に泣きながら自分の辛さを訴えたりもしましたが、男の人に理解してもらうのは、本当に難しかったです。時には我が子を大嫌いに感じたりして、毎日気持ちがジェットコースターでした。

これからもし、海外で辛い妊娠出産を体験する方がいらっしゃるなら、この記事が必ず役に立つと思います。

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howdy howdy

まだ自分の中で昇華できてない部分があり、重たい内容なので記事にすることもためらったのですが、辛かった経験に共感して下さる方がいて当時の自分が救われた気持ちです。
funbelajarさまも同じ境遇にありながら乗り越えてこられたのですね。夫への不満爆発、私もありました。身近にいる家族には限界値を超えてしまいそうな時に出すSOSを理解してもらいたいけれど、なかなか伝わらずに余計イライラしました。さり気ない一言や何気ない気遣いで家族の幸せ度が変わるものですよね。

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