記事を投稿してギフト券をもらおう!

駐在員はお金が貯まるって本当?アメリカ駐在の懐事情~赴任から帰任まで

世間一般では海外駐在員は待遇や手当も厚く、駐在期間中にかなりの額の貯金ができるというイメージを持たれています。

しかし、実際のところは地域によって差が出たり、日本よりも激務なのに残業代がつかないということで、

駐在員全員が余裕のある優雅な生活をしている訳ではありません。

また、駐在員と一括りに言っても会社によって待遇が違います。

駐在仲間で会社のお金関連の話をする時は気を付けておかないと、

互いの待遇の差を知って気まずい雰囲気になってしまうことも。

 

今回は気になるけれど面と向かっては聞きにくいお金の話を生活費、

赴任時、帰任時にかかる費用も含めてアメリカ駐在の一例をお伝えしていきます。

 

給与の支払い方法

ざっくり分けると我が家の給与はこのように日本とアメリカの口座に分かれて振り込まれていました。

日本の口座に振り込まれる給与

  • 毎月の海外赴任手当
  • 毎月の国内勤務者との差をなくすための補填
  • 年2回のボーナス&医療費補助

※日本での社会保険、健康保険は給与から引かれます

 

アメリカの口座に振り込まれる給与

  • 毎月のアメリカでの給与
  • 毎月の家賃分の費用

アメリカ支社に出向しているので通常の給与は現地の会社が支払い、

ボーナスと海外勤務による手当や補助は本社が支払うというルールでした。

厳密に言うと、日本で勤務している同じ職位の人と同等の手取り額を支払うために、

見込み残業分を含んだ差額の給与も本社から支払われます。

 

海外の口座と日本の口座に振り込まれる金額は社内規定内であれば社員本人の希望によって指定できます。

例えば単身赴任で家族が日本で生活している人は、日本の口座に振り込む割合を多くします。

 

ただ、手当の中で家賃だけは例外的にアメリカの給与と一緒に振り込まれていました。

家賃は振込や小切手で支払うのが一般的なので、

アメリカの口座に振り込む方がレートの心配もなく手続きもシンプルで済むからという理由です。

また、円とドルのレート変動によって社員が損をしないように社内レートが設定され、定期的に見直されていました。

 

大手商社の会社によっては日本の給与と海外での給与がそれぞれ支払われる…という噂は聞きますが、

夫の会社では日本で勤務していた頃と同額の給与がそれぞれ支払われている訳ではありませんでした。

 

想像していた程のお金は貯まらない

結論から言うと、我が家の場合は駐在時代にあまりお金は貯まりませんでした。

少額ながら貯めていたお金も本帰国のセットアップで使ってしまいました。

そして私の歯科治療費の自己負担額も大きく影響しています。

 

手当はあったものの、世間一般で想像されているほど収入があった訳ではありません。

本帰国してから約1年経ち、夫の給料の流れを見ていると、

海外赴任に付随する手当は(見込み残業以上の)残業代と同等か若干多い程度です。

 

企業は従業員を海外出向させる場合、日本で生活していた時と比べて不利にならないように、

現地での物価・安全面を考慮した給与を支払っています。

どこまで、どのような形で同じにするかという考え方は会社によって様々です。

一昔前まではそれに加えて「海外」という特殊事情に対して上乗せする形で手当が多く支払われていました。

いわゆる「海外駐在すると家が一軒建つ」というものです。

 

近年グローバル化とインターネットの普及により、海外との垣根が低くなってきていますし、英語はできて当たり前という風潮です。

また、企業側も日本と海外の生活費の擦りあわせをしてバランスを取るのがうまくなってきているので、

支払われる給与の差がなくなりつつあります。

それゆえ海外駐在をすると極端にお金が貯まるということが少なくなってきているのだと思います。

 

アメリカでの生活費について

我が家がお金が貯まらなかったのはアメリカの生活費が予想よりも高かったからだと思います。

食費や日用品、医療費も高く、交際費がぐっと増えました。

家賃が無料になったといっても、元々社宅住まいだったので違いは3万円程度です。

物価が高い点は会社側も給与に反映してくれていると考え、

それ以外で出費が増えた理由を我が家の出費の内訳と日米の違いを比較して考えてみました。

我が家の家計inアメリカ

  • 家賃$2800(上下水道代、共益費、ゴミ処理費、駐車場代含む)
  • 光熱費$80-120
  • テレビ&ネット$120
  • 車の保険$250
  • 携帯電話$70
  • 食費$800
  • ガソリン代$100
  • 交際費$500
  • 日用品$100
  • 医療費(2年目以降は妊娠・出産があったので月によって$500~$2,000と変動あり)
  • その他$300(被服・美容・趣味関連)
  • 赴任時の会社からの貸付金返済$700 ※約4年で返済完了
  • 子供費用(オムツ、ミルクなど)※3年目以降
  • 子供のプリスクール代(週3で$370、週5で$580)※4年目以降発生

綿密な家計簿はつけていなかったのでざっくりとした内訳です。

実際にはレジャー費が加わってこれよりも多い出費だったように記憶しています。

外食の回数も増えました

日米での生活の違い

 

【プラス面】

  • 会社の飲み会は少ない(あっても費用や交通手段も会社持ち)
  • 家賃が無料

 

【マイナス面】

  • 和食に必要な材料が高い(日本で買う場合の1.5~3倍)
  • 外食費が高い
  • 物価が高い(日本のように高品質で値段も手ごろな商品が少ない)
  • ランチやお茶など妻の交際費が多い
  • 医療費の申請が通らなかったときの自己負担額が大きい
  • 日本よりもプリスクール代が高い
  • 日本に住んでいないので子供手当がもらえない(自治体によっては住民票があればもらえるところも)
  • 妻の仕事や収入に制限(妻が仕事を辞めて帯同した場合、世帯収入が激減)

 

出費が増えた理由

生活スタイルの変化もありますが、海外生活でのストレス発散や一時帰国費用も結構大きな出費だったと思います。

物価の違い以外で我が家の出費が増えた理由は以下のことが挙げられます。

  • アメリカに行ってから外食と旅行が増えた
  • 近くでコンサートやイベントが行われ、行く機会が増えた
  • アメリカで我慢していること、ストレス解消として自分へのご褒美が増えてしまう
  • 妻の交際費が増え、子供ができてからは子供絡みの交際費も増える
  • 日米の口座管理が煩雑でどんぶり勘定になってしまった
  • 一時帰国の際のお土産、宿泊、日本国内移動費がかかる(持ち家や実家に滞在できない場合はウィークリーマンションやホテル利用)
  • 休暇の旅行代

特に休暇がきちんと取れるようになったので、ここぞとばかりに旅行に出かけました。

しかし夫の出張はないので、航空券はすべて出張で貯めたマイルで!

ということはできず、出張に帯同しての週末旅行もなし。

陸マイルでコツコツ貯めて、それ以外は実費支払いだったので旅費で年間100万円程度使っていました。

 

それぞれの費用の支払い方法

基本的にアメリカでの生活費はアメリカの口座を使って支払っていました。

一時帰国をしたときには日本の口座とクレジットカードから支払っていました。

アメリカでのクレジットカードとデビットカード

ところがボーナスや医療費補助は日本の口座に振り込まれるので、

アメリカで使うお金すべてをまかなうことはできません。

それ故、旅行費や医療費の支払い(歯科、産婦人科、出産関連)は日本のクレジットカードを使い、

日本のお金を使う方法をとっていました。

オンラインバンキング登録をしておけば日本の口座からアメリカの口座に送金することも可能なのですが、

我が家はカードから引き落としされる時と送金時のレート換算のタイミングをはかるのが面倒だったので

日本のクレジットカードで精算する方を選びました。

 

最初はアメリカの口座だけでなんとかやりくりしようと努力していたものの、

医療費負担が増えてしまい、途中からこの方法に切り替えました。

 

赴任・帰任で発生した予定外の出費

日本国内で転勤する場合もそれなりの出費がありますが、海外転勤になると引っ越し先に持っていけないもの、

解約しなければならないものがあり、予期せぬ形で出費が多くなります。

いずれ買い替えが必要なものでも、自分のタイミングで手放して新たに購入するのと、

予定外でそうせざるを得ないのでは資金計画も大きく変わります。

 

赴任時の引っ越しで発生した費用

  • 日本で3ヶ月前に機種変更した携帯電話の違約金
  • 日本で使用していた車を売却&アメリカで新車1台購入
  • アメリカでの家具購入
  • アメリカでの携帯電話の購入・新規契約
  • 細かな生活用品の購入

結婚生活を始める時にほとんどの家電を購入しましたが、2年も経たずに海外転勤になり、手放しました。

理由は家電を倉庫に預けても何年も使ってないと痛んで帰国時に使えるかわからないからです。

幸いアメリカのアパートは電子レンジ、冷蔵庫、洗濯乾燥機、エアコンといった基本の家電製品が備えつけでした。

一番痛手だったのはまだ数年は使える車2台を売却(買い取り金額はスズメの涙)して、

アメリカで車を購入しなければならなかったことです。

新車購入で約250万円、家具やその他の生活用品を購入して合計で300万程度を1ケ月の間に支払うこととなりました。

しかし、赴任時は会社が無利子でドルの貸付を行う制度があったので、自分の財布から一気に出て行った訳ではありません。

一旦会社から借りたお金を使い、毎月$700ずつ会社に返済していました。

 

本帰国時の引っ越しで発生した費用

 

  • 帰国後の滞在費、交通費(会社規定では飛行機の最終目的地+2日分の宿泊代のみ)
  • アメリカで使用していた車を売却、日本で中古車2台購入
  • 日本での携帯電話購入・新規契約
  • 家具・家電の購入
  • 細かな生活用品の購入

 

家電製品がついていたアメリカと違って、本当に何もない状態で本帰国したので、

半年くらいはお金に羽が生えたようにどんどん飛んで行きました。

一番大きかったのはやはり車の購入です。

2台共中古で購入しましたが、本帰国の引っ越し関連でかかった費用はざっと計算しても合計300万円くらいはかかっています。

アメリカの車を売却した金額が$8,000程度だったので収支を相殺すると210万円程でしょうか。

また、本帰国後に自宅が整うまでの滞在費も子連れ&持ち家がない我が家には大きな出費でした。

他社は平均1週間ホテル滞在費がでるようですが、経験者としては航空便が届くまでの2週間程度は欲しいと感じます。

 

お金の使い方は住む地域、ライフスタイルによる

このように想定外の出費がありますが、日々の生活の仕方次第ではお金が貯まる人もいます。

私の住んでいた地域は日本からの直行便があったり、都市の規模も大きかったので、

俗な言い方をすればお金を使う機会がたくさんありました。

スライドでアメリカ国内の他の都市から来た友達は、以前住んでいた地域ではお金は貯まる一方だったけれど、

引っ越してきてから毎月出費が増えて家計がどーんと変わったと言っていました。

我が家も外食や交際費に使う費用を減らし、イベントや旅行に行く回数を少なくすればもっと貯金できていたことでしょう。

中米のリゾートへもアメリカからだと近いです

おわりに

アメリカ駐在に同行してよかったとは思うのですが、以下の点に気を付けていればもう少しお金の使い方、貯め方が変わっていたと思います。

 

  • 駐在すれば日本勤務と比較して多額の給与が支払われる訳ではない
  • アメリカの生活費は高くなる
  • アメリカの医療費の自己負担は莫大
  • 海外駐在の赴任・帰任時には予定外の出費がある

 

もう一度どこかの地に海外駐在で住むことがあれば、アメリカでの反省を活かしたいです。

いいね 0
読み込み中...

2 COMMENTS

アバター 匿名

アメリカでの生活の記事を見て、日本とアメリカの出費が違うことがわかりました。外食代にお子さんのスクール代が日本よりも高いし医療費も高いところがびっくりしました。海外に住むと和食が食べたくなるだけど和食に合う食材が日本よりも物価が高いところも驚きました。

返信する
howdy howdy

コメントありがとうございます。
食費の出費が多くなるのはある程度覚悟していたのですが…アメリカの医療費は噂に聞くよりも高かったです。病気や事故なく健康であることの大切さが身に染みました。

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。