帯同が決まって気になることのひとつが「住まい」についてではないでしょうか?
駐在生活3年目になりますが、すでに2回引越しをし、現在の住まいは3軒目になります。
今回は、上海駐妻たちがどのエリアのどんな部屋に住んでいるのかについて書いていきたいと思います。
駐妻はどのエリアに住むの?
上海での部屋探しでは、まずはどのエリアに住むのか、ということから決めていきます。
ざっくり分けてエリアはこんな感じです。
このエリアの中で、日本人駐妻たちが住んでいるエリアは主に次の4つのエリアです。
・浦東新区
日本人学校があるエリアで、学校のすぐ裏にも大きなマンション区があります。ご家族で駐在される方はこのエリアに住んでいる方が多いです。
・長寧区
外国人居住区としての歴史が最も古いエリアで、古北(グーベイ)地区は日本料理店も多くあり日本人が多く住んでいます。
・静安区
久光百貨などの大型商業施設や住宅地が立ち並びます。外国人居住者も多いエリアです。
・徐匯区
フランス租界エリアと呼ばれ、歴史ある建物や各国の大使館も多くあり、日本人よりも欧米人が多く住むエリアです。
家賃相場はどのくらい?
浦東エリアでは部屋探しをしたことがないので良く分かりませんが、
情報誌などを見てみるとファミリータイプの3LDK~4LDKで20,000元(日本円約31万円)~といったイメージです。
長寧区も同じく3LDK~4LDKで20,000元~。
静安区と徐匯区は2LDK~3LDKで25,000元(日本円約39万円)~といった感じです。
直接現地の不動産屋と契約すればもっと安いのでしょうが、皆さん会社指定の仲介不動産屋さんが間に入るため、手数料分高めです。
静安区と徐匯区は、部屋数や広さはそれほど広くありませんが、値段は高めです。
インターネット使用料、ネットテレビ使用料(日本の番組を観ることができる)、浄水器の使用料がこれに加算されるイメージです。
どんな部屋なの?
部屋はホテルのようなサービスマンションタイプと通常のファミリーマンションタイプに分かれます。
キッチンはほとんどが独立キッチンになっています。
日本では対面キッチンやアイランドキッチンが多いですが、こちらは完全独立キッチンです。
そのため、冬はキッチンが寒くて料理や洗い物が億劫になりがちです。
そして、浴槽が浅かったり、貯めたお湯がすぐに冷めてしまう印象があります。
現在の私の住まいは、2LDKの洗面お風呂が2つあるタイプです。キッチンは完全独立型です。
2人暮らしにお風呂は1つで十分ですが…
今の住まいが3部屋目になりますが、引越しした理由は、
1回目は日本人が少ないエリアに引越ししたかったため。
2回目はオーナーが家賃を値上げしたため。
という理由です。
3部屋目ともなると、大体の勝手が分かって部屋探しをしているので、今までの住まいの中で一番気に入っています。
入居前壁の補修も丁寧にやってくれました
設備について
ほとんどのマンションに、共用の設備としてスポーツジム、室内外のプール、スパやテニスコート、バスケットコートなどが付いています。
情報だけ聞くと、なんて豪華な!と思いますが実態はそうでもありません。
プールやスパは、水質の問題で髪がキシキシしたり若干の水の臭いが気になったり。(上海のマンションは配管が古いので水道水がかなり汚れています。)
ジムのタオルが生乾き臭が強かったりと、衛生面で「⁉︎」と感じることもたくさんあります。
そのためか、設備を使用している日本人は比較的少ないような印象があります。
部屋の下見で確認しておくべきこと
1.水圧
ある程度の水圧は、ほとんど問題無いと思いますが、高層マンションも多いので念のため水圧は要確認です。
我が家も27階ですが、シャワーの水圧が少し弱めで、お湯が出てくるまでにも時間がかかります。
2.キッチン下のスペース
こちらでは、浄水器をつける方がほとんどだと思います。水道水は汚れていて飲むことはもちろんできません!
浄水器メーカーにもよりますが、浄水器をつける際、キッチン下に大きなタンクを置く必要があるので、スペースがあるかどうか事前に確認しておくことをおすすめします。
ちなみに我が家の浄水器は「AQUAアクア」という会社のものです。
毎月フィルターの交換に来てくれて、キッチンの水は飲料レベルにまで浄水してくれるという会社のものです。
水問題は気になるところかと思いますので、参考にしてみてください。
3.クローゼットの中の臭い
家具付きの部屋がほとんどですが、備え付けのクローゼットの中の臭いも要確認です。
しばらく誰も住んでいなかった場合や、前の住人の住まい方などで、クローゼットがカビ臭かったりした!という話をよく耳にします。
ここは事前に確認しておかないと、せっかく日本から持ってきた衣類をクローゼットに入れられない!なんていうことも…
どんなに広い部屋でも、やっぱり日本の住まいにはかないません
本帰国した方の中には、「上海での部屋の方が広くて良かった〜」「日本に帰ったら急に部屋が狭い!」という声も聞きますが、
個人的にはどんなに狭くても、やっぱり日本の方が住まい心地が良いな…と思います。
理由は、作りがやっぱり雑です。
引き出しの取っ手の位置がずれていたり、玄関からの隙間風がひどかったり、水周りのシーリングがすぐに剥がれてしまったり…等々、挙げればキリがありません。
日本の住宅は建具から何から丁寧に作られているな〜と改めて感じます。
家具もできれば自分の好みの家具に囲まれて過ごしたいな〜とやっぱり思ってしまいます。
部屋探しの中で、壁紙がニモ!になっている部屋なんかもあったりしました
あと、部屋が広いと寒くて、余計に孤独です…
でも、せっかくの駐在生活。こちらでは中国らしいテイストの家具や小物もたくさん見つかります。
少しずつお気に入りの家具を見つけて、自分らしい住まい作りを楽しむのもオススメです。
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