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駐在国の文化に触れる「ロイカトン祭り」は、タイの大切な日

年単位で外国に住む駐在生活は、年中行事を一通り経験できます。

「去年はこうだったね~。」と外国のイベントに思い出があるというのが、駐在生活の最大の魅力のひとつではないでしょうか。

今回はそんなタイの年中行事から「ロイカトン祭り」をご紹介します。

 

1、ロイカトン祭りってなに??

ロイカトン祭りとは、陰暦12月(現在の10月か11月)の満月の夜に行われるタイの伝統行事です。

今年2019年は、11月11日に開催されました。

タイ全土でお祝いする大切な一日は、タイのお正月である「ソンクラン」と並んでタイの2大行事に数えられます。

バナナの葉などで蓮の花や船をかたどった灯篭(クラトン)を作り、水辺に浮かべます。

その風景から、よく日本の精霊流しに例えられますが、実際は似て非なるもの。

タイのロイカトンは、水の恵みに感謝を捧げると共に、自らの罪や穢れ・災いを洗い流して魂を清めるお祭りなのです。

クラトンというタイ語を実際に発音すると「カトン」と聞こえることから、

一般的には「ロイ=浮かべる、カトン=灯篭」祭りと呼ばれています。

 

2、ロイカトン祭りは、準備から既に始まっている?

ロイカトン祭りはタイ各地の水辺で行われます。海や川、湖など水があるところならどこでもOK。

近場に水場がなければ、公園の噴水や自宅のお風呂でも大丈夫!という、なんとも懐の深い水の神様。

私の住むシラチャは海の街なので、一番大きなロイカトン祭りの会場は海!

西向きの海岸線なので、美しい夕日が魅力のシラチャの海。

ロイカトン当日は夕方から沢山の人で賑わいます。

ちょうど地元の中学生たちが自作のクラトンを流しに来ていました。

グループの中で「あの二人は好き同士なのね~☆」という甘酸っぱい感じもありつつ・・・。

 

実は何を隠そうロイカトンは、恋するみんなにも大切な行事なのです!!

スコータイ王朝の王妃が、王様を喜ばせようと美しいクラトンを川に流したことが起源とも言われるロイカトン。

「愛する人」を想う気持ちもクラトンには込められているのです。

そんなエピソードからなのか、ロイカトンは日本のバレンタイン並みのラブイベント。

好きな人を誘って一緒にロイカトン祭りに出掛ける”ときめきイベント”なんです。

二人で一緒にクラトンを流して、その二つがくっついて浮かぶと二人は末永く一緒に居られるのだとか♡

 

なんだかお話しが脱線してしまいましたが・・・、ロイカトンは当日だけではないのです。

恋するアオハルたちは、誘うタイミングを思い悩んだり、満月の夜が近付くにつれて街中がソワソワ、いそいそ。

そんなソワソワとは縁がなかったとしても、ロイカトン祭りには準備が必要です。まずはクラトン作り。

時期が近付くとスーパーには「クラトン作りセット」が発売されます。

土台のバナナの茎と、飾り付け用の葉と花。

そしてお線香とろうそくがセットになっていて、コレさえ買えば完璧なクラトンが出来ちゃいます。

作り方は動画サイトに沢山紹介されていますが、お近くのタイ人は子供の頃に学校で習っていて、

誰でも作れるので、教えてもらって文化交流なんていう作戦もアリですよ。

私は、住んでいるレジデンスのメイドさんたちが作ったのを購入。

毎年、来年こそは自分で作る!と決意して、結局作らず5回目のロイカトン祭りを終えました・・・。

素材はバナナの茎や葉を使ったものが主流ですが、近年は環境保護の観点からパンやアイスクリームコーンといった魚の餌になるようなものも沢山あります。

クラトン売りは、見た目で売れ行きが変わるシビアな商売。工夫を凝らした結果、

アイスクリームコーンにお人形をくっつけて、結局環境保護のハナシどこ行った?ってなってしまっているのはご愛敬。

川や海では事前に網を設置して、祭り後に回収しているので、お人形は自然環境には悪影響を与えないで済んでいます。

そしてクラトンと共に準備するのが、タイの伝統衣装。

日本で、縁日に浴衣を着て行くように、タイではロイカトンにはコレです。

日本人の大人で、衣装までバッチリ!という方は、正直あまり見たことありませんが、子供たちはタイ衣装に身を包んで大層可愛らしいです☆

レンタルもありますが、ロイカトンの時期には市場でも沢山売られているので、記念に購入してみるのも良いですね。

準備万端整えたら、いよいよロイカトン祭り本番です。

 

3、ロイカトンの流し方・・・水の神様は河童??

ロイカトンには

①水の神様に感謝の気持ちを捧げる

②自分の罪や穢れを流して魂を清める

という2つの目的があります。

①の目的にはろうそくとお線香、そしてお賽銭をクラトンに載せます。

②の目的には、自分の髪や爪と言った体の一部を一緒に流すことで、自分の穢れを流し去る事が出来ると言われています。

まさに「水に流す」を実践ですね。私は、毎年ロイカトンで今年の「ごめんない事」をリセットできると信じているので、

この時期は穢れなく純粋無垢な女神のような気持ちで2、3日を過ごしています。

すぐに積もっていく穢れは、来年のロイカトンまで蓄積されていってしまいますが・・・。

 

お賽銭として入れる金額は、タイ人にとって縁起がいい「9」バーツが主流。富を願うお賽銭ですが、

神様への感謝と、罪の反省に、やっぱり「お金持ちになりたい!」という俗な気持ちをトッピングしちゃうトコロ。・・・にんげんですものね・・・。

色々な気持ちを載せてクラトンは流れていきます・・・と言いたいのですが、シラチャは海に流すので波で戻されてしまいます。

 

波打ち際に打ち上げられた、流れていないクラトンはちょっと切ない。

ツワモノはじゃぶじゃぶと海に入り、少し沖にクラトンを流したりしますが、そんな勇気がない私が毎年助けてもらっているのが「河童」です。

地元の子供が海に浸かって、クラトンを沖に流してくれるのです。

この河童たち、実は体を張ったお賽銭泥棒だったりします。

クラトンに載ったお賽銭をちょいっと頂いて、お小遣いに。

中には浮かんでいるクラトンを回収して再販して稼ぎを得るなんて知恵モノも居ます。

私は、毎年ちゃんと沖まで流してくれるし「流し屋」へのギャラだと思っていますが、

私の罪はこれで本当に水に流れているのか若干の不安も残ります・・・。

河童たちが、水の神様の化身であると信じておきましょう。

 

4、まとめ

外国に住むという事は、その国が長く積み上げてきた文化に触れることが出来るという事です。

旅行では味わう事が難しい経験をして、それを通じて自分の幅が広がって行くような感覚はとても幸せな事だと感じます

。駐在生活は大変なことも多いですが、日本に居たら知らなかった世界が目の前にあって、そこに自分が参加する。

そんな幸せを実感させてくれるロイカトン祭り。

駐在生活で感じるマイナスの気持ちをリセットさせてくれる、とても素敵なイベントです。

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