「駐在妻」ってどんなイメージがありますか?
世間でよく言われるワードとしては、「勝ち組妻」など、ちょっとひと昔前のような表現ですが、いまだにそんな風に言われることが多いですよね。
かく言う私も、駐在が決まった時には「やった~!これで優雅な毎日が過ごせる!」なんて単純に胸が高鳴り、浮き足立ったものです。
自身の性格の悪さの問題もありますが、そんなに甘くはありませんでした。
今回は、理想の駐在妻像と現実のギャップについて書きたいと思います。
キラキラ駐在妻ってどんな妻?
1.外見
可愛らしくてスタイルが良い
シンプルファッションながら上品さもある
2.性格
誰とでも親しくなれる高レベルな社交性
空気が読めて気遣いができる
3.ポテンシャル
日常会話レベルの語学は問題なし
4.趣味
テニスやヨガなど身体を動かすことが好き、しかも運動神経◎
料理も大好き、食器のセンスも良い、ホームパーティなどのおもてなしも得意
5.家族構成
優しくて包容力のある旦那さま
可愛いくて性格の良い子供が1人~2人
(※あくまでも、個人的意見です)
簡単に言うと女性誌「VERY」に出てくるようなモデルさんをイメージしてもらうと分かりやすいでしょうか?
現代のキラキラ駐在妻は、ひと昔前の「優雅さ」「派手さ」というよりも「親しみやすさ」「カジュアルさ」がある感じかもしれません。
もともと、仕事人間だった私は、何か役割とか目標というものがある方が、生きやすいタイプ。
浅はかながら「目指せ!キラキラ駐妻」という目標を立て、駐在生活をスタートしたのでした。
キラキラ駐在妻になるためのto doリスト
こんなto doリストを作りました。
□言語
中国語はもちろんのこと、英語も頑張る
□料理教室
中華料理、パン作りを習ってみる
□スポーツ
ゴルフ、テニスを始めてみる
□友達作り
誘われることがあったらなんでも「NO」と言わずに参加してみる
以上のto doリストを、駐在生活開始わずか3ヶ月の間に、生き急ぐかのようにすべてにチャレンジしました。
3ヶ月後、その結果は…
結果、中国語を除くすべて、3ヶ月後には根をあげました。
□言語
まずは英語です。中国語も初心者の状態で、合わせて英語も勉強しようということ自体間違っていました。宿題も多く、覚える単語もたくさんある中でどちらも中途半端になってしまったので、中国語1本に絞りました。
□料理教室
料理教室自体は、ためになることも多くありました。
シュウマイの皮の作り方や包み方も、本場の手つきを間近で目にできて感動したものです。
問題は、作った後の試食の時間や、パンが焼き上がるまでの時間です。
料理を習うというよりも、「みんなで話をして情報交換をする」という色の方を強く感じました。
そもそも、ひとりで参加する人自体珍しいからかもしれませんが…。
話す内容は子供の習い事はどこが良いか、学校の先生はどうか、子育てで何に困っているか、と言った話です。
「お子さんは?」という質問に「まだ、いないんです」と言った後の、なんとなく気まずい空気が苦しくて、結果、行かなくなってしまいました。
パン作りは捏ねる作業が楽しかったです
□スポーツ
もともと体を動かすのは好きなタイプですが、向き不向きはやはりあります。
まずゴルフですが、全く向いていませんでした。さらに、ちょっと厳しめの先生で、相性が良くなかったのもあります。
また、ゴルフは他の習い事に比べて値段も高めなので、続けてやりたい!とはなりませんでした。
テニスは、同じマンションで数人集まり、ひとりの先生にレッスンをお願いするというものです。
ここでも小さなヒエラルキーがあり、今思い出すと笑える話ですが、みんなラケットがどこのブランドで、どんなツテやコネで購入できたのかについて競っていました…。
ちなみに私は、そんな競争があるとはつゆ知らず、無名ブランドの激安ラケットを、ボール付きで500元だったので喜んで購入してしまいました。
みなさん、苦笑されていました…。
テニスは残念ながら外でやるので、空気が悪い時や雨の時は中止になることが多く、そうこうしているうちに数人の本帰国が決まり、解散という形になりました。
高いラケット買わないでおいて良かった…(笑)
□友達作り
こちらは、本当にしんどかったです。
まず、30代後半で子供がいない駐在妻というのはそうそう存在していません。
不妊治療をしているという方でも、すでにひとりはお子さんがいるので、どうしても会話の内容もお子さんの話になります。
それは当然のことです。
気を使ってもらったり、すぐできるよと声をかけてもらったりもしましたが、私がこの場にいなければもっと話が盛り上がるはず…早く帰りたい…という気持ちMAXになっていました。
という感じで、すべてが失敗に終わりました。
駐在妻になるって、人生のリセットボタンを押すようなものです
駐在生活開始わずか3ヶ月で、目指せ!キラキラ駐妻の目標は絶たれたのでした。
その後のひきこもり生活の中で考えたことは、
駐在妻になるって、人生リセットされるってことだなということでした。
今まで積み上げてきた仕事のキャリアも、親しくしていた人間関係も、帯同してきた段階で一旦リセットされるんだということです。
仕事をしていた時の自分だけの役割、自分が稼いだお金、自分で築き上げた人間関係、全てがゼロになって再スタートするということです。
ゼロになって初めて、こんなに自分がコミュニケーション能力が低く、嫉妬心が強く、ネガティブで、ひがみっぽい人間だということを思い知らされました。
そんなこんなで、2年経った今はゼロから少しづつ自分なりの生活を築きはじめました。
リセットされるということは、またイチから新しい生活を始められるというメリットでもあります。そんなチャンス、なかなか無いことですよね。
散歩の途中でこんな可愛い形の建物を見つけました
キラキラ駐在妻を目指すなんて、身の程知らずの目標は立てず、孤独に強くなることと、自分で自分を楽しませる引き出しを増やすこと、この2つを目標に日々を過ごしています。
それでも、ときどき目にするSNSのキラキラ感満載の投稿を目にした時には心がざわつきます。
自分で消化できないモヤモヤのやりどころに迷走することもたびたびです。
いまになって思う、目指すべき本当の駐在妻像とは…
「キラキラ駐在妻」という言葉や世間での駐在妻のイメージばかりが先行しているのも良くないですね。
孤独を楽しむ力、他の奥様と自分を比べないメンタル、異国の地で、現地に馴染んで生活をする知恵や力を持った人こそが、本来の「キラキラ駐在妻」なのかもしれません。
目指すべきは、「人間力の高い駐妻」です!
実はそれが一番難しいのですが。。。
来年から上海に住む予定なので、cocoshanghaiの記事とても参考になります!色んな情報ありがとうございます(*^-^*)
ふーじん様
コメントありがとうございます^^
読んでくれている人がいるのか不安な気持ちで続けているブログなので、
コメントいただけてとても嬉しいです!
来年から上海生活なんですね^^
何か不安なことや知りたいことがあれば気軽にコメントください。
ふーじんさんの上海生活が素敵な生活になりますように!
cocoshanghaiさん、返信ありがとうございます!
私は似たような環境の知り合いがいないので、
上海生活に関する情報をネットで調べることしかできず、とても助かります(^^)
ありがとうございます♪
教えていただきたいのですが、水道のお水ってどのように使われていますか?
日本と違って飲めないのなら、シャワーはシャワーヘッド交換した方がいいのかとか、
野菜を洗うときにはそのまま使っていいのかなど、どうしたものかと思ってます(^_^;)
↑すみません、上記のコメントはふーじんです;
ふーじん様
コメントありがとうございます!お水問題、気になりますよね!
上海の日本人の方は、アクアという会社の浄水器を設置している方が多いようです。我が家もアクアを設置しています。URLはこちらです→http://www.aquars.com/
アクアにも色々なタイプの浄水器がありますが、家全体の水道を浄水する浄水器(お風呂の水はもちろんトイレの水も浄水されます)と、キッチンには飲料用の浄水器を設置しています。なので、シャワーヘッドを交換する必要はないと思います。
野菜を洗う時は、私の場合は「泉の音」という会社のミネラルウォーターを使って洗っています。ボウルにミネラルウォーターを入れて洗う感じです。「泉の音」のURLはこちらです→https://masuda-shop.com/category/item/itemgenre/izuminooto/
どちらも、電話は日本語で対応してくれるので安心ですよ^^
cocoshanghaiさん
お返事ありがとうございます!!
浄水器について、ありがとうございます!家全体の水を浄化できると安心ですね!
住む頃に手配しようと思います(^^)
野菜について、ありがとうございます!
キッチンの飲料用の浄水器ではなく、「泉の音」のお水を使われてるんですね。
どちらも日本語での対応してくれるのはとても助かります(*´ω`*)
中国語を勉強しようとしても難しくてなかなかやる気がおきなくて困ってます(^_^;)
ふーじん様
中国語については、数字の言い方だけ覚えてくれば意外となんとかなりますよ^^
数字は、スーパーで買い物する時に覚えておくと便利です^^
cocoshanghaiさん
お返事ありがとうございます!
そうなんですね、数字だけでも覚えます(+o+)
スーパーでのお買い物もそうですが、
毎日の暮らしに慣れることが第一の壁ですよね。
それが難しそうで、ドキドキします!
はじめまして!南米に住んでる30代後半子ナシ駐妻です。
キラキラ駐妻を目指して全部やってみる!っていうのがすごいと思いました!
斜に構えがちな私は、キラキラを半分笑いつつ、半分は羨ましかったんだろうな、とも思っているので。
…でも実際やってギブアップされてたのを見て、申し訳ないんですが笑ってしまいました!笑 悪い意味ではなく‼︎
無理せず、自分が好きなように楽しく、そして笑顔でいられれば、いいなって最近は思ってます。
素直な記事に心がすーっとしましたー♪
みぃ様
コメントありがとうございます‼︎
私も何でも斜め斜めに構えて大事なことが見えなくなるタイプなので
みぃ様のコメントでこちらこそ心がすーっとしました。
笑っていただけて、救われます^ ^
あたたかいお言葉ありがとうございます。
これからも海外生活、お互い楽しんでいきましょう!
こんばんは。上海駐在1年目(コロナ禍で一時帰国してましたが9月末に戻ってきました)の40代後半子供なし駐妻です。読ませていただいて、わかるーー!!と大きく肯いてしまいました。私はアジア圏他国からのスライドで駐在●年目になります。最初の駐在で、自分のキャリアを捨てて夫に帯同し駐妻になってみると、そこは全くの別世界でした、笑。子供がいるのが当たり前のような環境で(日本では周りはバリキャリばかりで全く逆の環境でしたw)、駐妻同志での自己紹介では、「お子さんは何人いらっしゃるの?」から始まる会話が辛かったものです。。上海では前回の国以上に日本人駐妻同士が共に行動し合う同質な方々が多いように感じ、そこにはなかなか馴染めず。最近は、私は私のままでいいや、と、日本人がほぼ居ない欧米人が多いエリアを選んで引越しし、自分一人で好き勝手に散歩したり、単発で習い事に行ったり、と過ごしています。駐妻の世界って、大学や就職先などのような共通項がある世界ではないので、いきなり小学校のように多種多様なバックグラウンドの方の世界に入るのは、最初はほんとに大変でした。どこかで割り切るしか無いのかな、という諦めが前進につながるのかな、と考えてます、笑。自分らしく、そして笑顔で過ごせるのが一番ですよね。ふーじんさんがふーじんさんらしく過ごせますように!
ゆい様
嬉しいコメント、ありがとうございます!ゆいさんと同じく、私も日本人のいないエリアに住んでいます。どこかですれ違うこともあるかも!?ですね。ようやく上海に戻れる見込みがたちました。14日間の隔離が不安ですが、また上海生活を再開できそうです。お互い、上海ライフを自分らしく楽しんでいきたいですね!
ゆい様
嬉しいコメント、ありがとうございます!ゆいさんと同じく、私も日本人のいないエリアに住んでいます。どこかですれ違うこともあるかも!?ですね。ようやく上海に戻れる見込みがたちました。14日間の隔離が不安ですが、また上海生活を再開できそうです。お互い、上海ライフを自分らしく楽しんでいきたいですね!
記事を書いていらしたのはcocoshanghaiさんだったのですね!大変失礼しました!!上海に戻られるとのこと。良かったですね。私は静安区でホテル7+自宅7の隔離でした。笑い(ただし、苦笑)あり、涙あり、の色んな意味で貴重な経験でした。無事にお戻りになられますように。 なんとなーくとてもお近くにお住まいのような気がしておりますます。戻られたらどこかでお会いできるといいですね。
ゆい様
上海への飛行からホテル隔離までひとりで心細いですが、ゆいさんもご無事に戻られたとのこと、勇気づけられます!コメントいただき、ありがとうございました!