海外赴任になった時、各々の国の文化の違い、生活スタイルの違いを経験すると思いますが、一番頼りになるのは、先輩駐妻さんからのアドバイスです。私が今でも記憶に残る、先輩駐妻さんから教わった上海で生活する上での心得をまとめてみました。
1、ブランド品を持ち歩かない
上海ケリーホテルの石のオブジェ
日本人駐妻さんは、引越荷物にブランド品のバッグや靴、アクセサリーを入れて来た方も多いのではないでしょうか?
もちろんその方の趣味ですし、一概に持って来ない方がいい。と決めつけるのはよくないと思いますが、中国で本物を持っていても、あまり価値が見出せなかったりします。
普段本物を持ち歩いていても、この国では、ニセモノを持ち歩いている人も多いので、他人からすれば見分けがつかず、自己満足に過ぎないのです。
先輩駐妻さんが言った言葉
本物を持ってても、駐妻さん同士で、えっこれ本物?と聞かれる始末だし、スリ、ひったくりも多い国だから本物を盗まれたらきっと後悔するし、この国では、本物持ってる意味ないのよね~と・・・
では、こちらの駐妻さんは、何に魅力を感じているか?
欲しいものは、オーダーで作る!
世界で一つしかないオリジナルな商品が完成した時の喜びってハンパないです。日本でオーダーで作るとなるとホントにお高いですが、こちらだとお安く作れます。
そして、
市場で欲しいものを値切って格安で手に入れる!
掘り出し物を見つけて手に入れた時、自分で「今日の戦利品はコレ!」と満足感に浸れます。
この2点に尽きると思います。
私自身、ブランド志向ではないので、高級バッグもアクセサリーも持ってなかったのですが、あるママ友が高級ブランド志向の強い方がいらっしゃって、最初の頃、いつも身につけておられました。
でも、大抵、別のママ友から、「それって本物?」とか、「どこで作ったの?」とか「こっちで買ったの?」等と言われて、本物なのにそんな質問ばかりで嫌になっちゃう。とボヤいておられたのを覚えています。
その後、そのママ友も「中国では、ブランド物を持たないことにした。」と・・・
いつの日かオーダーメイドに目覚めていらっしゃいました。
上海に住んでみないと、この感覚分からないのかもしれません。
2、修理業者の子どもを家には、いれない
よく物が壊れる中国のマンション事情で、修理業者を呼んだ時、たまに女性の修理業者が子どもを連れて来る場合があります。
そのような場合、大抵地方の田舎出身の人が多いそうです。
先輩駐妻さんが言った言葉
子連れで修理業者が来た時、子どもは家に入れない方がいいよ。
物を盗んで帰る可能性があるから。
そんなことあるのかな?と思って聞いていましたが、母親が修理をしている最中に、子どもが駐妻さんのスキを見て、小さい物を盗んで帰るそうです。
先輩駐妻さんで被害に遭った方がいらっしゃり、念には念を、と教えて頂きました。
確かに我が家も一度だけ子連れで修理に来られた方がいらっしゃいました。
この話を聞いていたので、一応お子さんも家に入ってもらいましたが、修理業者さんの行動とお子さんを常に注意して見ていたので、何もなかったです。
子どもと言っても、幼児より小学校低学年が危険らしいです。学校が長期休暇で家に子どもだけを置いておけないとか、学校に行かせてあげられないほど貧しく地方から出稼ぎで働きに来ているとか、そんな事情があるのだと思います。
3、この国では遠慮しない
時と場合によるとは思いますが、日本人って遠慮の固まりとか、奥ゆかしいとか言いますよね。この国では、それを貫いてはうまくいかない時があります。
先輩駐妻さんが言った言葉
この国では、遠慮していたら生きていけないから、ある程度強引ぎみに攻めた方がいいよ。
これを目の当たりにしたのは、バスに乗る時でした。
ラッシュ時でなくても乗客の多いバス停で子どもと3人でバスに乗ろうと並んでいたのですが、1度目では、後ろから乗ろうとする客に揉まれ、遠慮してしまい、乗れませんでした。
次のバスが来た時は、遠慮してたらいつまで経っても乗れないと思い、先に子ども達を乗せ、私は、その後を追うように押しながら(後ろから押されながら)乗りました。
車内で、子ども達と1mぐらい離れてしまい心配でしたが、優しいおばあさんが子ども達を見ててくれて、次第に乗客も減って、やっと手を繋ぐことができたのを覚えています。
また、ママ友と浦東にある上海で有名な100階ビルのイベントに行った時の話ですが、
赤坂亭という和食屋さんでランチした後、外でガラガラ抽選会をやっていました。
抽選するには、レシートが必要だったようで、店でレシートをもらうのを忘れたため、もらっとけばよかったねぇと諦めかけていたのですが、
ママ友が、箸袋だったら持ってるけど・・・これじゃダメかな?と。
次回また来れるようにと記念に箸袋を持って帰っていた用意周到なママ友にびっくりしましたが、私が、遠慮したらダメって先輩駐妻さんに言われたのを思い出し、ダメ元で言ってみる?と。
「我没有发票,但是有这个,可以吗?」
(私はレシートは持っていませんがこれならあります。できますか?)
つたない中国語とジェスチャーを交えながら、言ってみました。
すると、「可以啊!」(いいですよ!)
なんと、OKだったのです。これにはびっくりしながらも二人とも1回ずつガラガラ抽選させて頂きました。
ダメ元でも言ってみるもんやね~と驚きを隠せませんでした。
ハズレでもクリアファイル、メモ帳、携帯ストラップの3点がもらえました。
この国では、恥を忍んで、大阪のおばちゃんばりの勢いで行くのが、いいのかもしれません(^^)
4、雨の日にタクシーがつかまらない
↑日本でも最近見かけるようになったバイクや自転車ごと覆うレインコートは、中国が発祥です。
先輩駐妻さん達と一緒に市場に買い物に出かけた時に、雨が降って来ました。幼稚園のお迎えの時間までは、まだ余裕があったのですが、
先輩駐妻さんが言った言葉
上海はね、普段こんなにタクシーがいっぱい走っているのに、雨が降ったらなかなかつかまらないの。
だから今日は、この辺で切り上げましょう。
えーそうなの?とあまり信じていなかったのですが、その後、待てど暮らせどタクシーが拾えませんでした。
ようやく乗れたかと思えば、今度は大渋滞。全く前に進みません。
結局、幼稚園のお迎えの時間に間に合わず、別のママ友に連絡してピックアップをお願いすることになってしまいました(>_<)
タクシーは、雨になると争奪戦!!
先輩駐妻さんの言ってることは、正しいなぁと教訓になりました。
5、旦那さんが急に中国語ができるようになったらアブナイ!
駐妻さん同士で盛り上がる話の一つです。
先輩駐妻さんが言った言葉
出張が多くて、土日も家にいなく、急に中国語ができるようになったら気をつけた方がいいよ。浮気している可能性がある。
もちろん一概には言えませんが、これ、無きにしも非ずです。
中国語の上達には、ネイティブの人と仲良くなるのがいい。と言いますし、本気で独学で勉強して上達する方ももちろんいらっしゃいます。
ですが、中国にはKTVというカラオケラウンジのような中国人ホステスがたくさんいる店に接待の2次会で行くのが日系企業で定番化してますし、女性の通訳者が常に一緒に行動したり、危険な要素がいっぱいあります。
どこまでを浮気と認めるか?
人それぞれ考え方が違うので、答えは出ないですが。
こんな話をする時は、だいたい気のおけないママ友と飲みに行った時ですが、自分の旦那さんを棚に上げて、他人の浮気話で盛り上がります(笑)
浮気がバレて本帰国になった駐在員は、パスポートに『恥』スタンプ押されるらしいで~。そんな都市伝説を作った人の話で盛り上がったり・・・
何気ないことから夫婦喧嘩に発展し、離婚される家庭もこちらでは、よくあります。
単身赴任で駐在している旦那さんよりかは、家族帯同の方が、その心配も少ないと思いますが、念の為心得ておくといいと思いますよ。
上海駐在のための心得 5つの「〇〇ない」まとめ
まだ他にもありますが、上海に駐在されていた先輩の意見はさすがマトを得ていて、私自身とてもタメになったので、これから駐在される方の参考になればと思い、思い出して書いてみました。
もちろん決めつける訳ではありません。
頭の片隅にでも置いて頂けると光栄です(^^)
覚えておくと便利な一言中国語
「来不及了」
「lái bù jí le」
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