皆さんはじめまして!
私は2000年の台北を皮切りに、2004年から広州、一旦日本に戻ったあと2011年から東北地方の長春に帯同した元駐在妻です(そして来年からは上海だそう・・・)。駐在が決まって考えることと言えば。
海外赴任って何を持っていったらいいんだろう?
悩みますよねえ。私も大いに悩みました。いかんせん夫の会社では「持って行ける荷物の重量」が決められているのです。
時に突拍子もない物を持ったり、思いもよらない物が必要になったり・・・。
そんな私の体験をお話してみたいと思います。しばしお付き合いください。
2000年 台北 情報もないまま赴任
今では考えられないことですが、私が帯同した2000年当初、「タイに行くんだよね」とよく勘違いされるほど、まだ台湾はメジャーな観光地ではありませんでした。
つまりネット情報も今のように豊富ではなく、何を持っていけばいいのかさっぱりわからないまま赴任となったのです。
「地球の歩き方」を読んで“タイワンは暑い国”のイメージを持った私は、「ずっとクーラーをつけっぱなしだろうから肌に悪いだろう」と、なんと除湿機を持っていくべきところを、加湿器を買って赴任してしまったのです。
むろん、いざ行ってみると台湾は湿気がすごく、「湿気とりゾウさん」が一日で満水になる始末。私が人々の笑い者となったことは言うまでもありません。加湿器は封を解かれることなく、そのままスライドした広州に運ばれることとなりました。
台北では日本の物は何でも手に入ると思います。ただし価格は日本より高いので、書籍、薬など現地で手に入らないコアなもの、あとは日常品を出来るだけ持参して、ムダな出費を抑えるだけでOKだと思います。
2004年 広州 サービスアパートにはすべてが揃っていた
今や発展めざましい広州ですが、我々が赴任した当時は治安が悪く、駐在妻も50人ほどしかいない状況でした。
安全確保のためホテルのサービスアパートメントに住むことになったのですが、そこには日本製の炊飯器、洗濯機など全て揃っていました。しかしサービスアパートは飛行機の機内のように空気が乾燥しており、「ふふふ」とほくそ笑みながら台湾から運んできた加湿器を使い悦にいっておりました。が・・・ある日つい油断して変圧器を通さず直接コードを差してしまいました(泣)。白い煙を吐き、加湿器はその短い生涯を終えることになったのです。
つい油断して変圧器を通すのを忘れて家電を壊す
これは多くの人が経験すること。どうぞお気を付けください。
広州は香港まで電車ですぐ行ける距離なので、必要なものは常備薬以外なら香港に行けばほとんど手に入ります。
2011年 一番読んでいただきたい!北&地方都市生活に必要なもの~長春
さてここからが本題です。
なんだかんだ言ってもまだまだ企業進出も多い中国。これから地方都市に赴任されるプレ駐在妻さんもいらっしゃるのではないでしょうか。これはザックリわけて「北へ向かう」方の参考になるかもしれません。
河北、東北地方は湿度が極端に低く、長春では日本から持っていった湿度計を振り切りるほど湿度が下がりました。家の中でも静電気がひどく、触っただけでアイパッドが火を噴いたこともあります。静電気除去グッズが必須です(より強力な除去グッズを夫と奪い合っていました)。
また、保湿クリームで個人的にお勧めしたい優れものが「薬用フタアミンhiクリーム」です。ちなみにこれを塗っていなかった体は白い粉をふいて(失礼!)いましたが、顔はこのクリームのおかげで乾燥知らずでした。お値段もお手頃で個人的にお勧めです。
”火を噴いた”といえば、現地で住んだサービスアパートには○サい花柄の中国製炊飯器が置かれていました。「まあいいか」とそれで米を炊こうとしたところ、炊飯鍋の底に水分でもついていたのか、初日にして火を噴き壊れてしまいました。修理後も米をどう炊いても「美味しくない」。保温を数時間すると米がカピカピになるのです。
結局我慢できなくなり、夫が日本出張の時に日本製炊飯器を手持ちさせました。中国人がなぜこぞって炊飯器を手持ちして帰るのか心底わかる気がします。日本製炊飯器はブラボーですっ!
また、地方都市のPM2.5は案外スルーされていますが、上海&北京以上に酷かったりします。大都会なら日本製の空気清浄器が手に入りますが、地方都市ではそれが難しいのです。我が家では一時帰国した時ダイキンさんに直接電話して、紆余曲折して上海から運んでもらいました。地方都市にいかれる方でPM2.5が心配な方は事前対策をお忘れなく。
もちろん、マスクを大量に持ってくことも強くお勧めします(春の黄砂もすごいです)。
まだまだ必要なものはありますが、一晩でも話せそうな勢いなので、今回はここまでとさせていただきます。
広大な中国、地域によって暮らしも必要なものもぜんぜん違ってきます。現地にいってから慌てることは・・・絶対にあると思いますが、それも楽しい経験のひとつということで乗り切りましょうっ!
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