一時帰国や本帰国で感動したことのひとつが日本の児童館や子育て支援センターといった施設の充実度です。
公営、民営と様々ですが、地域によっては有料でもおかしくないほどの施設が無料で利用できるところもあります。
一般的に子供に優しいアメリカ社会ですが、日本のように乳幼児が安全かつ無料で利用できる施設は少なかったです。
そして運営は自治体ではなく、教会が主体となり、場所を提供していることが多いです。
私が住んでいたアメリカ南部は熱帯気候で湿度が高く、昼間の気温は40℃近くなることもあります。
5月~9月頃までは外遊びをするには危険で、動きたい盛りの子供をどのように遊ばせるかが悩みの種でした。
そういった事情を踏まえて、今回は乳幼児連れで遊べるスポットを紹介していきたいと思います。
無料で利用できる施設
図書館(0歳~小学生)
シャボン玉はプレイタイムの定番
幅広い年齢で利用できます。
曜日ごとにアクティビティが設定されており、予約なしで自由に参加できます。
定番の読み聞かせに始まり、ベビーヨガ、プレイタイムを開催している図書館もあります。
「Public Library Story Time」というキーワードで検索すれば、自宅周辺の読み聞かせの情報が調べられます。
アクティビティは内容ごとに対象年齢が決まっているので、子供の年齢に応じたものを探してみましょう。
公園(首が座る頃~)
低年齢の子供が遊んでも大丈夫なように配慮されている公園が多いです。
地面は芝生、人工芝、ラバー、ウッドチップなどが敷かれていて、ハイハイや歩き始めの頃でも遊ばせやすかったです。
また、地域柄なのか日差し対策でサンシェードや植木を多く配置していました。
日本とは形が違うブランコ
そしてブランコの形が日本とは異なります!
座る部分がゴム製でできているんです。
しかも、一人で乗れない低年齢の子向けにはカゴタイプやベンチタイプになっているので、
首が座った頃からカゴタイプに乗せて遊ぶことができます。
公園によっては暑い季節に利用できるスプラッシュエリアが備えつけられていたり、曜日ごとに子供向けイベントも開催していました。
ショッピングモールのキッズスペース(ハイハイ期~)
ある程度の規模のショッピングモールやアウトレットモールには子供が遊べるスペースが設置されています。
大体土足禁止で、出入口に係員が立って安全配慮に努めています。
施設は遊具が設置されているのみで、おもちゃなどの道具類はありません。
0~2歳頃の子が遊ぶなら平日の午前中がおすすめです。
放課後や休日だと小学生以上の子供も多く、動きが激しくて危ない場面も出てきます。
教会のプレイスペース(お座り期~)
各教会には会員がミサや行事に参加する時のために、同行できない低年齢の子供を預かる設備が併設されています。
教会が使わない時はそのスペースを定期的に無料開放しているところもあります。
会員限定なのか会員以外も利用できるかは教会ごとにルールが異なります。
アパートやコミュニティのプール(6ヶ月~)
アメリカにはよく自宅やアパート、コミュニティにプールが併設されています。
我が家の住んでいたアパートにもバーベキューグリル付のプールが2箇所ありました。
日差しが強いのでラッシュガードは必須!
小さい子供も安心して遊べる浅いスペースが広いと、そのアパートは乳幼児連れの入居者が多くなります。
それゆえ新しいアパートができる時はプールの設備も話題になります。
(※アメリカではプールで遊び始めるのは生後6ヶ月頃からが適当と言われています。詳しくは小児科医と相談しましょう。)
放課後や休日の小学校のグランド(つかまり立ち~)
意外ですが、小学校のグランドは開放しています。
授業が終わってからと学校が休みの日は誰でも自由に利用できます。
広い敷地で思いっきり走り回っても気にならないし、三輪車やストライダー、自転車を持参で来ている親子もよく見かけました。
IKEA(トイトレ完了~)
我が家がこのキッズスペースを使うことはなかったのですが、IKEAに大きな室内プレイスペースが併設されています。
申請手続きをすれば、親は子供を預けて店内で買い物をすることができます。
ただし、オムツをしてない子供、つまりトイトレが完了していることが利用条件です。
雑貨店やおもちゃ屋のプレイスペース
こういう場所で遊ぶ行為には賛否両論あると思います。
アメリカには割と展示しているおもちゃを自由に使って遊べるスペースが店内にあります。
キッチンセットにBRIOも揃ってます
ちょうど自宅から徒歩3分の場所に大きなインテリア&雑貨店があり、子供用品も充実していました。
しかも、プレイスペースが広くて使っていいおもちゃの種類も豊富!
車で出かけるのは面倒…という日は散歩がてら出かけて、数十分~小一時間程度遊んでいました。
有料で利用できる施設
ミュージアム(寝返り~)
ミュージアムはテーマによって対象年齢があるので、Children’s Museumがおすすめです。
0歳~中学生くらいまで幅広く楽しめます。
職場体験や科学実験ができるコーナーもあり、年齢が上がると深みのある遊びもできるようになっています。
3歳未満の子供専用のスペースは一時期、週3~4くらいの頻度で通い詰めてました。
3歳未満のスペースは土足禁止
自宅が近いという方は年パス購入が断然おすすめ。
ディスカウントセール時期に購入するとお得です。
無料開放日や時間帯があると思うので、まずはお試しで利用してみて下さい。
大人も一緒に作って楽しめます
ジンボリーのフリータイム
子供服メーカーとして日本でも知名度があるジンボリー。
アメリカではプレイジムや音楽、アートなどを通して子供の成長を発達させる習い事としても普及しています。
会員になれば通っているクラスのレッスン以外でも、フリータイムで自由に遊ぶことができます。
子供はパラシュートで遊ぶのも大好き
動物園または水族館
自治体ごとに運営している動物園や水族館があります。
これらも無料開放日によく行きました。
年パスはシングルチケットでもゲスト1人を同伴できるので、
子供が入場料無料の間はシングル年パスを使って家族で遊びに行ったり、友達親子を招待したりしていました。
室内プレイグランド(ハイハイ期~)
「Indoor Playground near me」で検索すれば周辺のプレイスペースの情報が得られます。
各地に展開していてメジャーなのはPump it upやMonkey Joe’sでしょうか。
最近日本で人気のキドキドのような場所をイメージしてもらうとわかりやすいです。
スポンジプール
入場料は遊ぶ子供1人につき支払い、付添いの大人は無料です。
入場料金は平日だと数ドル、休日でも十ドルちょっと。
時間制限がないので、その気になれば一日中遊ぶこともできます。
飲食スペースがあり、販売も行っているところも。
週末は誕生日パーティーで貸切にされてる場合が多いです。
巨大な滑り台
チャッキーチーズ「Chuck E. Cheese’s」(1歳頃~)
ゲームセンターとピザレストランの複合施設です。
トークンと呼ばれるメダルを購入してゲームで遊びます。
毎日決まった時間にはマスコットのねずみが登場してショーを行い、子供達と触れ合います。
入場料はかからないので、暑い日や雨天時に子供の気分転換に寄って、車や列車などの乗り物に乗せて遊ばせていました。
チケットを買って動かせるのは大きいお兄さん、お姉さんだけという言い訳を信じてくれる時期で助かりました。
安全に楽しく遊ぼう
暑い場所も熱中症になる恐れがあって危険ですが、雪の多い地域に引っ越していった友達は寒さと雪が大変だと聞きました。
室内外の寒暖差がある地域ではもっぱら室内遊びがメインになるので、安全に遊べる場所は貴重です。
アメリカの良いところはこうした遊び場に無料駐車スペースが充実していることです。
さすが広大な国土で車社会なだけありますね。
スプラッシュエリアはお手軽に水遊びできます
外出先で遊ぶときの注意点があります。
アメリカで子育てしていればご存知の方も多いかと思いますが、
子供から離れていたり、監督不行届きで事故が発生した場合はネグレクトと判断され、警察に通報されて逮捕されることがあります。
同じ建物やエリア内にいるからと言って、安心はできません。
必ず目の届く範囲にいるようにしましょう。
乳幼児期は子供の成長段階ごとに遊べる場所が変わってくると思います。
私自身、子供と出かけたくてもどこに行けばいいのかわからず、先輩方の紹介してくれる場所にいつも「なるほど!」と感心していました。
子供とのお出かけ先の候補としてこのコラムを参考にしていただければ幸いです。
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